
韓国で青年男性の雇用環境が急速に悪化し、「採用の後順位」に押し下げられているとの分析が示された。高学歴女性の増加に加え、高齢層の就業拡大やAIの普及が重なり、就職競争の構図が大きく変化している。
韓国銀行の報告によると、25~34歳の男性の経済活動参加率は2000年の89.9%から2025年には82.3%へと7.6ポイント低下した。これはOECD加盟国の中で最大の下落幅となった。一方、同年代の女性は52.4%から77.5%へと25ポイント以上上昇し、対照的な動きとなっている。
とりわけ大卒以上の層では女性の進出が目立ち、専門職では男女比がほぼ同水準となり、事務職では女性が男性を上回る状況となった。労働供給の多様化が進む中で、男性の相対的な立場は弱まっている。
産業構造の変化も影響している。製造業や建設業など中低技能職が減少し、サービス業中心の構造へ移行する中で、低学歴の男性に不利な環境が広がった。
さらに近年は、高齢層の就業拡大とAIの普及が新たな圧力となっている。管理職や専門職など若年層が志向する職種に高齢層が多くとどまることで、世代間の競合が強まっている。
AIの影響も顕著だ。2022年に生成AIが登場して以降、15~29歳の雇用は約25万件減少し、その大半がAIの影響を受けやすい業種に集中している。若年層が担ってきた定型的な初級業務が代替されつつある。
研究チームは、青年男性の参加率低下について、性別や世代間の競争がゼロサム化する兆候だと指摘し、若者が円滑に労働市場へ参入できる制度整備の必要性を強調した。
専門家は、女性の進出自体は自然な流れとしつつも、AIや高齢層の増加によって雇用全体の規模が縮小すれば問題になると指摘し、労働市場の構造改革の必要性を訴えている。
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