2024 年 12月 22日 (日)
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絵が下手でもウェブトゥーン作家…韓国の制作・流通プラットフォーム

「トゥーニット」スタジオで作ったウェブトゥーン(トゥーニット提供)(c)MONEYTODAY

絵を描くことができない人もストーリーさえあれば、だれでもウェブトゥーンを制作できる――こんな韓国のウェブトゥーン制作・流通プラットフォームが注目を集めている。韓国の「トゥーニット(TOONIT)」は、誰もがウェブトゥーンを簡単かつ迅速に制作できる自動化ソリューションを支援する。

「トゥーニット」には映画やドラマ撮影のために設けられたセットのような3次元(3D)仮想空間がある。使いたいキャラクターをここに配置して、希望する角度と距離で写真を撮るようにキャプチャーすれば、ウェブトゥーンの一場面が作られる。トゥーニットが3Dウェブトゥーンのセットとなるわけだ。

トゥーニットを使えば、従来のウェブトゥーン作家も効率を大幅に高めることができる。ウェブトゥーンには厳しい作業過程があり、作家が70~100カットのウェブトゥーン1回分を仕上げようとすると、7~8人のチームが1週間ずっと描き続ける。だがトゥーニットで「梨泰院クラス」ウェブトゥーン70カットを作ってみると、1人が2日で終えたという。

特に従来の方式のウェブトゥーン制作では文字修正さえ容易ではないが、トゥーニットを利用すればリアルタイムでの修正が可能だ。

同社は2021年1月に設立。7カ月でネット大手ネイバー系列ベンチャーキャピタル(VC)「スプリングキャンプ」と財閥「コーロン」系列VC「イノベース」からシード投資を誘致した後、昨年12月にトゥーニットスタジオを立ち上げた。

昨年初め、テストのために発売したクローズベータ(Closed Beta)サービスには2カ月間、97カ国で2万2000人余りが参加した。メタバースに慣れている「Z世代」の25歳未満が60%以上を占めた。実際、ウェブトゥーンを創作した参加者も27カ国870人に達した。

キム・ジョンデ代表は「クローズベータサービスを通じてウェブトゥーン創作に対する一般人の需要を確認することができた。国別参加者は米国と韓国が各々45%と20%で最も多くフィリピン、インドネシアなど東南アジアユーザーも多かった」と明らかにした。

(c)MONEYTODAY

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