韓国も「何でも短く楽しむ時代」に突入した。デジタル革命によって情報やコンテンツがあふれ、過去のようにゆっくり楽しむには時間が足りない。
ユーチューブでは2～3時間分の映画を10～20分に要約するチャンネルが人気だ。20本以上のドラマも1時間にすべての内容がわかるように紹介している。数十秒、長くても数分以内にし、ストーリーで面白さを伝えるショートフォームコンテンツは大勢になった。
ネットフリックスなどOTT（オンライン映像サービス）で映画、ドラマの再生速度を1.5～2倍速に設定し、時間を減らすこともコンテンツを楽しむ新たな手法として定着した。
こうした変化の中で、最も伝統的なコンテンツ保存・伝達媒体である本を読む方法も変わり始めた。
精読をするには数時間から数日かかる本を10分余りの時間に読めるようにする要約サービスが続々と登場した。代表的な本の要約サービスに挙げられるのは、ドイツ・ベルリンを拠点にするアプリ最大手「ブリンキスト」だ。
同社は2012年に創業し、2018年、シリーズCを含め3480万ドル（約44億6692万円）の投資を誘致した。現在、利用者が1800万人を超え、2020年には純利益72万8000ユーロ（1億292万円）を記録し、初めて黒字転換した。特に新型コロナウイルス感染の大流行時期に非対面・オンラインコンテンツ利用が増加したことの効果も享受した。
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