
北朝鮮がキム・イルソン(金日成)主席の誕生日「太陽節」に合わせて開催した国際芸術祭で、ロシアが制作した北朝鮮兵の追悼曲が披露され、両国の結束を強調する演出が注目されている。
公開された映像によると、ロシア人歌手が歌った曲は「私たちはあなたたちを忘れない」。この楽曲は、ロシア側の作戦に参加し死亡した北朝鮮兵をたたえるために制作されたと説明された。
字幕では、この曲について「ロシアの行動を支持した朝鮮人民への敬意を示し、クルスク地域での戦闘で功績を残した朝鮮人民軍の海外作戦参加兵士を称えるための特別作品」と紹介されている。
今回の公演は、朝ロの軍事協力関係を文化分野にも広げて示すものと受け止められている。ロシアが新たに楽曲を制作して披露した点からも、両国が結束を象徴的にアピールしようとする意図がうかがえる。
キム・ジョンウン(金正恩)朝鮮労働党総書記は4月初め、ロシア支援で死亡した兵士をたたえる記念施設の建設現場を視察しており、関連行事を通じて追悼と顕彰の動きを強めている。
また、記念施設の開館時期は「クルスク解放作戦」から1年となる時期に合わせる計画とされ、北朝鮮が4月を追悼と記憶の期間として位置付けている可能性が指摘されている。
「4月の春親善芸術祭」は1982年に始まった国際行事で、2026年の第34回には26カ国67の芸術団体が参加したとされる。北朝鮮はこの舞台を通じ、友好国との文化交流と政治的連帯を示してきた。
今回の追悼曲の公開も、こうした流れの中で、朝ロ関係の緊密さと軍事協力の正当性を内外に印象付ける狙いがあるとみられる。
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