2026 年 6月 12日 (金)
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「人が乗っていても車内をまるごと殺菌」…韓国の現代・起亜が開発した次世代ウイルスカット技術

プラズマケアUVCの作動イメージ図=現代自動車グループ(c)KOREA WAVE

韓国の現代自動車・起亜が、人体に影響を与えないFar-UVC(遠紫外線)波長を活用した車両向け殺菌技術「プラズマケアUVC(Plasma Care UVC)」を開発した。乗員が車内にいる状態でも室内空間を殺菌できる衛生管理技術で、同時に悪臭を低減する機能も備えている。

メガ・ニュース(MEGA News)のキム・ジェソン記者の取材によると、従来のUVC殺菌技術は255~280nm帯の紫外線を利用し、高い殺菌力を発揮する一方で、皮膚や目に有害となる可能性があるため、密閉空間でのみ使用可能だった。そのため車両では、アームレスト内部や収納スペースなどの限定された領域に適用されてきた。

これに対し、プラズマケアUVCは200~230nm帯のFar-UVCをプラズマランプ方式で実現した。Far-UVCは人体の皮膚表面の角質層までしか到達せず、体内深部には浸透しないため、安全性が高いとされている。一方で、細菌やウイルスに対してはDNAを破壊することで殺菌効果を発揮する。

プラズマケアUVCは車内の悪臭低減にも役立つと期待されている。細菌や微生物が増殖する過程で発生する臭気物質を殺菌過程で除去し、より快適な環境を作り出せるという。

現代自動車・起亜は、プラズマケアUVCを車両環境に適用するため、ランプと制御システムを小型化し、電力効率と耐久性を確保した。また、Far-UVC以外の有害波長を遮断する特殊光学フィルターを採用し、安全性を高めた。

さらに、現代自動車・起亜は公認試験機関・研究機関と共同で殺菌性能も検証した。韓国産業技術試験院(KTL)の評価では、車内を模擬した8㎥規模のチャンバーで30分間稼働させた結果、空気中に浮遊するウイルスを96.8%低減する効果が確認された。

ソウル大学農生命科学創業支援センターとの共同研究では、肺炎菌が30秒間の照射で99.9%死滅し、60秒以上では完全に死滅する結果が得られた。また、韓国自動車研究院(KATECH)と実施した実車試験では、起亜PV5に同技術を適用した結果、700mmの距離で40分間照射した後、大腸菌を99.9%死滅させる効果が確認されたという。

現代自動車・起亜MSV内装設計第2チームのチャン・ハンジュ責任研究員は「プラズマケアUVCは、従来のように密閉空間のみで殺菌する方式を超え、乗員がいる開放的な車内空間でも安全に使用できるよう開発された技術だ。自動運転車やPBV(Purpose Built Vehicle:目的基盤車両)など、多様な未来モビリティ環境において快適な移動体験を提供する室内衛生管理ソリューションとして活用されることを期待している」と述べた。

(c)KOREA WAVE

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