海外の麻薬密輸組織が20万人分に相当するフィリピン製覚醒剤を韓国に密輸しようとした事件があり、警察は主犯格のナイジェリア人を含む18人を摘発した。この組織は高齢者に「運び屋」をさせ、警察や探知犬の追跡を回避するためにコーヒー粉末を使用するなどの手口を用いていた。
ソウル警察庁広域捜査隊によると、主犯格は57歳のナイジェリア人で国際刑事警察機構(インターポール)から国際指名手配されている。運び屋にはスウェーデン国籍の62歳男性やカナダ国籍の78歳男性ら高齢者が起用されていた。
押収されたフィリピン製覚醒剤は計6.15キログラム(約200億ウォン=約22億円)相当に上る。
昨年12月には南アフリカ国籍の71歳男性が密輸した2キログラムが韓国内で流通していたことも明らかになった。
運び屋たちはオンラインメッセージを通じて「宝くじ当選金受領」や「投資資金受け取り」などの名目でだまされており、組織からは旅費以外の報酬を受け取っていなかった。
主犯格は大麻取引容疑で逮捕されて韓国から国外退去処分を受けたことがあり、警察はナイジェリアから韓国市場を狙って麻薬密輸を続けていたと見ている。
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