韓国・清州市の文化財団地の公務員らが、非常勤職員らに10年間にわたり、昼食の準備をさせていたというパワハラ疑惑が浮上し、清州市庁の掲示板にネットユーザーの叱責が殺到している。
そのうちの一人、70代女性は施設物の環境整備を担当だったが、約2年間、勤務もこなしながら昼食の準備をしていたという。勤務時間は平日午前9時30分から午後5時30分までだが、昼食準備のために食材を購入してからバスで出勤していた。
文化財団地の公務員たちは周辺に食堂があまりなく、毎回配達や弁当を準備するのが難しいため、以前から非常勤職員に昼食を準備させていたという。
清州市の文化財チームは、自主調査の結果、昼食の準備は女性との合意のうえだったとしており、パワハラには当たらないとしている。
公務員4人は調査に対し、「女性が拒否しなかった」と主張。女性も「食事を準備することに関して不満はなく、拒否したことはない」と答えたという。
しかし、ネットユーザーからは批判が相次ぎ、清州市庁の自由掲示板には関連掲示文が約50件寄せられた。「早朝に起きて買い物をすることに対し、特別勤務手当は支給したのか。職務外の仕事をさせたのではないか」「(拒否の)意思表現がないからといっても、事実上は強制ではないか。立場が弱い非常勤職員が断れるだろうか」など厳しい声が相次いだ。
問題が表面化して以降、文化財団地は、非常勤職員による昼食の準備をやめさせた。清州市関係者は「パワハラかどうかは別として、非常勤職員に昼食を準備させていた点は大きな誤りだ」とし、再発防止に努めるとしている。
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