2026 年 4月 28日 (火)
ホームライフスタイルビューティー女性の薬物事犯が10年で5倍に…韓国・ダイエット薬や睡眠薬が入り口になる「日常の罠」

女性の薬物事犯が10年で5倍に…韓国・ダイエット薬や睡眠薬が入り口になる「日常の罠」

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韓国で女性の薬物事犯がこの10年で5倍近く増えたことが分かった。背景には、親密な関係の中での暴力や、女性が置かれた社会・文化的な条件が深く関わっているとの指摘が出ている。

韓国性暴力相談所は今月21日、2025年12月に開いた「薬物をめぐる女性たちの経験をジェンダーの視点で見る」と題するセミナーの発表資料を公開した。

大検察庁の2024年麻薬類犯罪白書によると、女性の麻薬事犯は2014年の1378人から2024年には6463人へ増え、4.7倍に達した。全体に占める女性の割合も、2014年の13.8%から2024年には28.1%へ上昇した。

発表では、女性の薬物使用は実際の規模が統計に十分反映されていない可能性が高いと指摘した。数年にわたり使用した後、家族や知人に発覚して治療につながるケースが多く、過去の使用歴が家族に知られることへの不安や烙印への恐れから、表面化しにくいためだという。

特に向精神薬の問題も大きい。現場では、ダイエット薬、睡眠薬、精神安定剤などを日常的に使うケースが少なくないとされる。合法的に処方される薬ほど問題視されにくく、入手もしやすいため、かえって乱用につながりやすいという見方だ。

また、同じ量の薬物を使っても、女性のほうがより速く影響を受ける傾向があるとの説明もあった。体脂肪率の違いや、不安、抑うつなどの心理・情緒的要因が複合的に作用する可能性があるという。

発表では、女性の薬物問題を個人の逸脱としてではなく、社会的背景と結びつけて見る必要性も強調された。家庭内での父親の暴力や無関心、加害を見過ごす周囲の態度、さらに外見や身体が競争力として扱われやすい社会の空気が、女性をより脆弱な立場に追い込む場合があると分析した。

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