
かつて中高年層に親しまれてきた伝統菓子のようかんが、韓国で若者世代を中心に再び注目を集めている。ランニングなど屋外活動の広がりや、伝統志向の消費トレンドが重なり、売り上げは大きく伸びている。
業界によると、クラウンヘテ製菓の主力商品「ヨンヤンガン」は、2026年1~3月期の販売量が前年同期比で約20%増加した。1954年に発売された同商品は、韓国ようかん市場で8割以上のシェアを占めている。
コンビニでの販売も好調だ。3月初旬から4月中旬にかけて、CUでは売り上げが約15.9%増加し、GSリテールが運営するGS25やセブン‐イレブンでも、それぞれ約9~10%の伸びを記録した。
人気の背景には、軽くて栄養価の高い間食というイメージの浸透がある。主原料の小豆は炭水化物やたんぱく質が豊富で、寒天には食物繊維やサポニンが含まれ、消化を助けるとされる。持ち運びや保存もしやすく、ランニングや登山、ゴルフなど屋外活動時の補給食として支持を集めている。
さらに、伝統的な食文化を楽しむ「ハルメニアル(祖母とミレニアルを組み合わせた言葉)」と呼ばれるトレンドも追い風となっている。20~30代を中心に、薬菓やきな粉餅など昔ながらの菓子を好む動きが広がり、ようかんの消費拡大につながっている。
食品各社も商品展開を強化している。クラウンヘテ製菓は栗やサツマイモ、トウモロコシ味の新商品を投入し、ロッテウェルフードは無糖タイプやサツマイモ風味の新製品を発売するなど、健康志向に対応したラインアップを拡充している。
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