2026 年 4月 19日 (日)
ホーム社会「1日3.5件」の衝撃…韓国で相次ぐ教師襲撃、「生活記録記載」導入めぐり議論

「1日3.5件」の衝撃…韓国で相次ぐ教師襲撃、「生活記録記載」導入めぐり議論

(c)news1/MONEYTODAY

韓国で生徒が教師を襲う事件が相次ぎ、教育現場の安全対策が改めて問われている。教員団体は再発防止策として、重大な教権侵害を「学生生活記録簿」に記載する制度の導入を求めている。

警察によると、忠清南道鶏龍市の高校3年の男子生徒は4月13日、殺人未遂の疑いで緊急逮捕された。生徒は同日午前、校長室で30代の教師に刃物を振るい、顔などにけがを負わせた。命に別条はないという。

捜査によると、生徒は面談を希望して校長室を訪れ、校長が不在の間に犯行に及んだ。2人はかつて同じ中学校の教師と生徒の関係にあり、当時の生活指導を巡るトラブルが背景にあったとみられる。

生徒は2026年3月、教師が自身の通う高校に赴任した後、心理的苦痛を訴えて登校を拒否していた。その後、別の代替学校に通っていたが、事件当日は元の高校を訪れていた。

教育現場では教師への暴力が後を絶たない。2026年3月には京畿道広州市の中学校で女性教師が男子生徒に暴行され重傷を負い、2025年5月には水原市で中学生が教師に野球バットで暴行を加える事件も起きた。

国会図書館の報告書によると、教師に対する暴行・傷害事件は2024年に502件に達し、増加傾向にある。2025年上半期だけでも328件発生し、授業日ベースで1日平均3.5件のペースとなっている。

こうした状況を受け、韓国教員団体総連合会は「重大な教権侵害は学生生活記録に記載すべきだ」と主張している。教員の90%、保護者の76.7%が賛成したとする調査結果も示し、制度導入を急ぐよう求めている。

一方で慎重な意見も根強い。教育当局は、学校暴力と同様に訴訟の増加や校内対立の激化を招く恐れがあるとして、現時点で導入を見送っている。

専門家の間でも見解は分かれている。教師保護の観点から記録制度を支持する声がある一方、単に記録するだけでは問題解決にはつながらず、教師と生徒の関係改善や被害を受けた教師への支援強化がより重要だとの指摘もある。

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