
韓国のコンビニが、人工知能(AI)を活用した“体験型ビューティー空間”へと進化している。顔をスキャンするだけでパーソナルカラーを診断し、その場で自分専用の化粧品をつくることができるサービスが登場し、若者や外国人観光客の関心を集めている。
ソウル市延南洞のCU店舗に設置された「メイクアップ・パレットメーカー」では、機械の前に立って顔を撮影すると、約10秒でAIが肌の色味を分析。100種類以上のカラーから好みの4色を選び、アイシャドーやチーク、アイブロウとして使えるパレットを作成できる。
質感もマットやグロウなど自由に組み合わせが可能で、操作後数分でオリジナルのコスメが完成する。乾燥時間を含めても約10分ほどで仕上がり、市販品に劣らない品質とされる。
価格は現在イベントで3500ウォン(約350円)と手頃で、専門店でのパーソナルカラー診断に比べて大幅に安い点も人気の理由だ。
実際に体験した外国人観光客は「自分に合う色をその場で作れるのが新鮮で楽しい」と話し、Kビューティーの新たな魅力として受け止めている。
このような動きは、単なる商品販売から「体験」へと転換するコンビニ業界の戦略と一致する。GS25もAIを活用したビューティー機器を導入し、顔分析に基づく商品提案などサービスを強化している。
一方で課題もある。実際の色味と画面表示に差がある場合や、専門機関の診断結果と異なるケースも指摘されており、精度向上が今後の焦点となりそうだ。
コンビニが“日常の実験室”として進化する中、AIと個別化サービスの融合は今後さらに広がるとみられる。
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