
中東情勢の緊張を背景に国際原油価格が上昇し、韓国国内のガソリン価格が上がり続けている。ガソリンスタンドの客足が減少する一方、家計への負担も強まり、影響が広がっている。
イラン革命防衛隊がホルムズ海峡の封鎖を宣言するなど、中東情勢が不安定化する中で原油価格は上昇。燃料価格の上昇が韓国国内のガソリンスタンドや市民生活に波及している。
京畿道烏山市でガソリンスタンドを経営する40代の男性店主は4日正午ごろ、「普段より客が約30%減った」と話した。このスタンドでは2日、ガソリン価格を1リットル1745ウォン(約192円)から1795ウォン(約197円)へ50ウォン引き上げた。軽油は1リットル1715ウォン(約189円)で販売している。
2月28日に米国とイスラエルがイランを空爆して以降、国際原油価格が上昇したことが背景にある。店主は「売り上げは300万~400万ウォン(約33万円~約44万円)ほど減った」と説明。「原油価格の先行きが読めず、燃料を大量に仕入れる判断も難しい」と語った。
小規模のガソリンスタンドの場合、賃料など固定費を賄うため一定の利益を確保する必要があり、簡単に値下げすることもできないという。
一方、京畿道水原市では周辺より安いガソリン価格を掲げるスタンドに車が集中している。ガソリン1728ウォン(約190円)、軽油1638ウォン(約180円)といった価格差が客足に大きく影響している。
しかし、燃料価格の上昇は市民の負担感を強めている。会社員の30代女性は「月に3~4回は給油するため、値上がりすると家計への影響が大きい」と話した。
水原市内にはガソリン価格が1800~1900ウォン台(約198円~約209円)のスタンドもあり、「さらに上がれば車の利用回数を減らすしかない」と懸念を示している。
韓国石油公社の油価情報システム「オピネット」によると、4日時点の全国平均ガソリン価格は1リットル1765.70ウォン(約194円)。1日に1700ウォン台を超えて以降、上昇が続いている。軽油も約2カ月ぶりに1600ウォン台を超え、全国平均は1リットル1706.66ウォン(約188円)となった。
業界では、イラン情勢による原油高騰への懸念から、国内供給価格に反映される前に一部のガソリンスタンドが先行して値上げした可能性があるとみている。
また、自営業の50代男性は「軽油が1600ウォン台のスタンドを探したが見つからなかった」と話し、政府の燃料税引き下げ政策について「消費者が実感できる合理的な水準を示してほしい」と求めた。
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