
韓国・釜山(プサン)の大型スーパーの駐車場で、空いている駐車スペースに人が立ちふさがって他の車の進入を妨げ、抗議した運転手に暴言を浴びせるトラブルがあり、インターネット上で批判が殺到している。韓国では近年、こうした「体を使った場所取り行為」が相次いでいるが、現行法では明確な取り締まり規定がなく、法整備の遅れを指摘する声も上がっている。
トラブルの発端は、韓国のオンラインコミュニティーに投稿された1枚の写真だった。写真には、女性2人が空いている駐車枠を占拠するように立ち、他の車を入れないように行く手を阻む様子が写っていた。
写真を投稿した運転手によると、事案は今月3日に発生。「ネットでしか見たことのなかった『人間カラーコーン』に自分が遭遇するとはあきれてしまう」と当時の状況を説明した。女性らは場所を譲らないだけでなく、抗議した運転手に対して激しい暴言を浴びせたといい、運転手は「車内には子どもも乗っていたのに、あまりに一方的な暴言を受け、今も体が震える」と憤りをあらわにした。
この投稿を見たネットユーザーからは「理解できない行動だ」「自分なら車のエンジンを切って前をふさぎ返す」など、女性らのマナー違反を非難する声が相次いでいる。
こうした共用駐車場での強引な場所取りは頻発しているものの、現行の「駐車場法」には優先権に関する具体的な基準がなく、警察による即座の処罰が難しいのが実情だ。
ただ、駐車場の管理主体が同法に基づいて立ち退きを命じることは可能で、これに従わない場合は過料の対象となる。また、誘導員の指示を無視したり、執拗に車両の進入を妨害したりした場合は、刑法の業務妨害罪や一般交通妨害罪が適用される可能性もある。
専門家や市民からは「駐車場は『車』のための空間であり、先に到着した車両が停めるのが共同体の約束であり常識だ」との指摘が出ており、法的な強制力以前に、他者に配慮する成熟した市民意識の向上が求められている。
(c)NEWSIS