
韓国の中部・忠清北道丹陽(タニャン)にある観光客向けの動物展示施設で、深刻なけがを負ったモルモットが治療も受けずに放置されていたことが分かり、現地の動物保護団体が施設運営者を動物保護法違反などの疑いで警察に告発した。施設は「餌やり体験」などを売り文句にしていたが、常駐スタッフもおらず、極めて劣悪な環境だったという。
韓国の動物保護団体「動物自由連帯」の発表によると、5月28日に同施設を調査した際、背中などの皮膚が最も内側まで露出するほどの重傷を負ったモルモット1匹を発見した。施設側は定期的な健康診断や必要な治療を一切していなかったとみられる。
通報を受けた地元自治体の動物保護担当者が現場に急行したものの、業者側の協力が得られず、虐待を受けた動物の即時隔離などの行政措置は難航した。最終的に団体の活動家らが業者を説得し、所有権の放棄に同意させた上でモルモットを救助。現在は動物病院に搬送され、治療を受けているという。
団体側は「施設全体で衛生管理が全く機能しておらず、常駐職員すら不在でトラブルに対応できない状態だった。観覧客の笑顔の裏で、動物たちが苦痛を強いられていた」と厳しく批判している。
また、同施設を巡っては、法律上の手続きを怠っていた疑いも浮上している。
施設は「野生動物展示」の猶予申告(経過措置の届け出)のみで営業していたが、実際には10種以上の動物が展示されていた。韓国の動物園水族館法では、10種以上または50個体以上の動物を保有・展示する場合、正式な「動物園」としての許可が必要となる。
団体は「業者は相応の処罰を受けるべきだ。今回の事件を機に、規制の目を盗んで運営される劣悪な動物展示産業の現実を変えなければならない」と訴え、違法な展示ビジネスへの監視強化を求めている。
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