2026 年 4月 26日 (日)
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韓国「出版差し止め」全斗煥回顧録、「削除部分」を朗読する動画が拡散

チョン・ドゥファン(全斗煥)元大統領の回顧録の削除部分を読み上げる動画(c)news1

韓国大法院(最高裁)で出版差し止めが確定したチョン・ドゥファン(全斗煥)元大統領の回顧録について、削除された内容をそのまま読み上げる動画チャンネルが、動画投稿アプリで約1年にわたり運営されていることが分かった。

「U KOREA TV」は約10カ月前、「チョン・ドゥファン回顧録1巻で削除された内容とは何か」と題する動画を公開し、出版差し止め判決により削除された箇所を読み上げている。

動画は、回顧録第1巻で削除対象となった69カ所を順に取り上げて朗読する内容で、序文1カ所と第4章「5・18、神話の座を占めた歴史」の68カ所が含まれている。

序文では、5・18民主化運動に関するチョン・ドゥファン元大統領の認識が記されており、「光州事態の衝撃が消えないうちに大統領になったことが原罪となり、その十字架を背負うことになった」といった趣旨の内容が削除対象となっていた。

さらに動画では「自らの有罪を前提に制定された5・18特別法や捜査、裁判でも、当時の戒厳軍投入や作戦指揮に関与した証拠は見つからなかった」とする主張や、「発砲命令は存在しなかった」との記述も紹介されている。

このほか、戒厳軍の自衛権発動や作戦計画会議への不参加、デモ隊による派出所襲撃や車両の転覆・放火、発砲前とされる時点でのデモ隊武装など、立証されていない、あるいは事実と異なる一方的な主張も含まれていた。

ヘリコプターによる機銃掃射の場面を撮影したとされるピーターソン牧師については「偽写真を用いて虚偽陳述をした」とする表現が紹介されたほか、チョ・ビオ神父についても、名誉毀損で有罪とされた表現がそのまま含まれていた。

このチャンネルは「韓国では(北朝鮮の)キム・イルソン(金日成)主席の回顧録を読む自由はあるが、チョン・ドゥファン回顧録を読む自由はない」と主張し、中国の秦の始皇帝による焚書坑儒になぞらえて動画を掲載している。

一方、光州地裁から大法院に至るまで、回顧録については一貫して出版差し止めの判断が示されてきた。

(c)news1

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