2024 年 5月 18日 (土)
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ファッション企業が「自社ブランド化粧品」

新世界インターナショナルのTEAMBOTTA特別展©MONEY TODAY

韓国のファッション企業が、自社の化粧品ブランドのマーケティング強化に余念がない。ファッション企業からすれば、化粧品は追加収益を上げることができ、事業ポートフォリオを多様化する効果があるからだ。

「新世界インターナショナル」は化粧品ブランド「然作(YUNJAC)」を知らせるため、4月から「TEAMBOTTA特別展」を開く。新世界インターナショナルが大々的な展示に乗り出したのは初めてだ。「然作」は自然の作品という意味で根、茎、花まで植物から抽出した独自の原料で製品を作る。自然からインスピレーションを得て芸術へと表現するTEAMBOTTAグループと相乗効果を出すことができると判断し、TEAMBOTTA展示会を企画した。

韓国の生活文化企業「LF」は2019年に発売したビーガン化粧品ブランド「アテ」の新しい専属モデルにレッドベルベットのジョイを抜擢し、自社化粧品事業に拍車をかける。ジョイは昨年まで韓国の化粧品会社「アモーレパシフィック」のカラー専門ブランド「espoir」のモデルとして活躍し、「ジョイティント」をヒットさせた。

韓国の衣類製造会社「ハンソム」は昨年8月、超高価ラグジュアリースキンケアブランド「オエラ」を立ち上げ、化粧品事業に参入した。機能性クリーム一つが40万ウォンの高価なものだ。一部、100万ウォンを超えるものもある。

新世界インターナショナルのTEAMBOTTA特別展©MONEY TODAY

ファッション企業が化粧品事業に参入したのは、化粧品市場を巡る競争が激化した2018年以降のことだ。韓国内外の市場を打撃した新型コロナウイルス感染のため、マーケティングも同様にしばらく低迷したが、最近、春を迎えてリベンジ消費が高まり、再びチャレンジの機会を狙う。

化粧品は注文者商標付着生産(OEM)や製造業者開発生産(ODM)を通じ、自社の工場がなくても可能なうえ、3社とも高価ブランドの衣類を販売する企業であるため、イメージを高級化できる。加えて自社販売のプラットフォームや系列会社販売のプラットフォームを保有しているため、入店も難しくない。

新世界インターナショナルは、新世界百貨店だけでなく、独自的に運営中しているラグジュアリー・オンライン・プラットフォーム「エスアイビレッジ(S.I.VILLAGE)」で「然作」を販売する。LFの「アテ」は、高所得女性客が主流をなすLFモールの販売チャンネルだ。ハンソムのオエラは昨年、現代百貨店に初の売場をオープンし、現代ホームショッピングの現代Hモールでもオンラインでの注文を受けている。

こうした動きにはここ2~3年、景気や流行が急変し、事業ポートフォリオを多角化して実績を守るという目的もある。特に海外ブランドの輸入割合が高いファッション企業としては、独自のブランドを育成しておく必要もある。

©MONEY TODAY

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