
特定経済犯罪加重処罰法違反(詐欺)などの罪に問われている韓国のキム・オジン元国土交通次官らの公判が13日、ソウル中央地裁で開かれた。このなかで、2022年5月のユン・ソンニョル(尹錫悦)氏の大統領就任後に妻キム・ゴニ(金建希)氏の要望によって、ソウル市龍山区漢南洞の大統領公邸に、防弾仕様の窓で囲まれた畳部屋が設置された、とする証言が出た。
証人として出廷したのは、公邸移転工事を担当したインテリア会社「21グラム」の元社員。ユン・ソンニョル氏が大統領に就任後、同社代表から「夫人が関わる工事なので必ずやり遂げなければならない」という趣旨の説明を受けたと証言した。
また設計チームからは「機密性の高い空間のため21グラムに任された」との説明があったとも述べた。
さらに、この元社員は発注側とみられるキム・ゴニ氏の要望によって設計変更が繰り返され、工事費が大きく膨らんだと主張した。設計やデザインは同社代表がキム・ゴニ氏の確認を受けながら進めていたため、発注者がキム・ゴニ氏だと認識していた、と説明した。
証言によると、同社代表は2022年5月中旬ごろ、図面を持参してキム・ゴニ氏の確認を受け、その日の夕方に設計チームへ修正を指示していたという。さらに夜遅くに戻り、「夫人が再び変更した。きょう中に修正し、翌日提出しなければならない」と伝えたため、設計チームは深夜まで作業に追われたと述べた。
当初、公邸移転工事は、より大規模な企業が担当する予定だったが、同社代表が与党の有力議員と面会した後に受注したとの証言も出た。関連議員について問われると、この元社員は報道を通じてユン・ハンホン議員だと認識したと述べた。
また特別検察側は、当初計画になかった増築について、当時の警護処長の指示でヒノキ風呂が追加され、さらに猫のための部屋の要望もあったとする社内証言を提示した。
これに対し証人は、一定の増築計画は当初から存在していたとしながらも、猫の部屋やドレスルームは初期段階から議論されていた一方、ヒノキ風呂や浴槽は後から追加された部分だと説明した。
畳部屋については「設計変更によって設置された」と述べ、誰の要望かとの問いに「キム・ゴニ氏」と答えた。また2階のティールームが防弾ガラスで囲まれ、その内部に畳が敷かれていたとも証言した。
さらにキム・ゴニ氏が工事現場を3~4回訪れ、そのたびに設計変更が発生したとも語った。
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