2026 年 5月 19日 (火)
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韓国の現代自動車など10社が結集、土地の狭い香港で「ゴミから水素」を生み出す逆転の発想

業務協約式で記念撮影をする主要関係者=現代自動車グループ(c)KOREA WAVE

韓国の現代自動車グループが、香港で水素の生産から充填、モビリティ活用までを網羅する水素エコシステムの構築に乗り出す。現代自動車と現代建設など韓国企業3社を含む計10社が参加する大規模な協力体制を通じ、香港現地の水素バリューチェーン造成に拍車をかける。

韓国メガ・ニュース(MEGA News)のキム・ジェソン記者の取材によると、現代自動車グループは18日、香港コンベンションセンターで開かれた「国際水素開発シンポジウム2026」で、「香港水素エコシステム造成に向けた多者間業務協約(MOU)」を締結した。

今回の協約には、現代自動車、現代建設、JINGなど韓国企業3社とともに、香港中華ガスや中国検験認証グループ、国富水素エネルギーなど計10社が参加した。

参加企業は、香港内の埋立地ガスを活用した水素生産施設の構築と液化水素ステーションの建設、水素モビリティの導入などを共同で推進する。特に、廃棄物を活用して水素を生産する「資源循環型水素生産モデル(W2H)」を香港現地に導入し、環境に優しいエネルギーエコシステムを構築する方針だ。

現代自動車グループは、香港の地理的特性を考慮し、液化水素ステーションの拡大にも乗り出す。液化水素ステーションは気体水素ステーションよりも同じ体積当たりでより多くの水素を貯蔵できるため、用地確保が難しい香港の環境に適しているという。

水素モビリティの普及も推進する。現代自動車は、空港シャトルや観光バス、物流輸送など長距離運行の需要が高い香港の特性に合わせ、水素バスなど現地仕様の水素モビリティ供給を進める。

役割分担は、現代自動車が水素生産と活用、充填インフラ構築など事業全般を統括し、水素モビリティの供給を担当する。現代建設は香港の環境に最適化されたW2H施設の設計と構築を担う。JINGは水素ステーションの設計・施工を担当し、国富水素エネルギーは液化水素の貯蔵・輸送設備を供給する。

現代自動車グループは、今回のプロジェクトがエネルギーの海外依存度が高い香港のエネルギー自立にも寄与すると期待している。香港政府統計処(C&SD)によると、香港の一次エネルギー海外依存度は約98.7%水準だ。

現代自動車グループはすでに韓国国内の忠清北道清州と京畿道坡州で、バイオガス基盤のクリーン水素生産事業を進めており、インドネシアでもW2H基盤の水素エコシステム造成プロジェクトを推進している。また、2023年には中国・広州に海外初の水素燃料電池システム生産拠点「HTWO広州」を設立するなど、中華圏の水素市場拡大にも力を入れている。

現代自動車グループのエネルギー・水素政策担当であるシン・スンギュ副社長は「今回の協約は、現代自動車グループの水素事業の力量と経験を基に、香港現地の水素エコシステム造成を推進するために締結された。香港を手始めに、アジア・太平洋地域全般へ水素事業協力を拡大していく」と述べた。

(c)KOREA WAVE

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