
韓国の人気俳優キム・スヒョン氏の名誉を毀損したなどとして、ソウル中央地裁は26日、インターネットメディア「カロセロ研究所」のキム・セウィ代表の拘束令状を発付した。プ・ドンシク令状担当部長判事は「証拠隠滅や逃亡の恐れがある」と認めた。韓国の法曹関係者からは、名誉毀損容疑での事前拘束は極めて異例で、実刑判決を免れるのは難しいとの見方が出ている。
拘束容疑などによると、キム・セウィ代表は2025年3月、自身の配信番組や記者会見で、キム・スヒョン氏が過去(2015〜18年)に、当時未成年だった元女優の故キム・セロンさんと交際し性的関係を持ったという虚偽の事実を流布した疑い。
警察の調べで、キム・セウィ代表は2016年に故人が別人とやり取りしたメッセージを、あたかもキム・スヒョン氏との会話であるかのように見せるため、相手の名前を「キム・スヒョン」に変え、顔写真も合成して操作していたことが判明。さらに25年5月に公開した故人の音声ファイルも、人工知能(AI)で「中学生の時から交際していた」などと捏造した偽物と判断された。
このほか、事件とは無関係な、キム・スヒョン氏が故人の自宅で下着姿でいる写真を公開したとして、性暴力処罰法違反(カメラ等利用撮影物頒布)の疑いも持たれている。
キム・セウィ代表は「遺族から受け取った資料を公開しただけだ」と容疑を否認しているが、警察はチャンネルの宣伝や利益を得る目的で事件を主導したとみている。
韓国では近年、再生回数稼ぎのために他人のスキャンダルを暴く「サイバーレッカー(炎上系ユーチューバー)」の社会問題化に伴い、裁判所の姿勢が厳罰化している。今回の事件についてイ・スンジェ弁護士は「名誉毀損の悪質性に加え、性暴力処罰法違反なども競合しており、判決では1〜2年程度の実刑が有力だ」と分析している。
(c)MONEYTODAY