
韓国・京畿道抱川市の野外訓練場で起きた予備軍の死亡事故を巡り、同じ現場で訓練を受けたと明かす男性ユーチューバーが、安全措置が不十分だったと訴える動画を公開し、波紋を広げている。韓国陸軍側は事実関係を一部否定しており、主張が対立している。
動画を投稿したのは、ユーチューブチャンネル「キムトール」を運営する男性。男性は5月12日から14日にかけて実施された現役兵と予備軍の合同野外機動訓練「双竜訓練」に参加したという。
男性は動画の中で、事故当日の訓練環境について生々しく証言した。隊員らは重い装備を背負ったまま、急な山道を30分から40分間にわたり登らされたという。また、当初の計画から訓練規模が急きょ拡大された結果、トイレやシャワー場などの基本的な衛生施設が不足していたと指摘した。さらに、日中の最高気温が30度に達する炎天下の中、わずか500ミリリットルの水1本だけを渡され、陣地で3時間の待機を強いられたことや、虫刺されによる肌荒れの被害が出たことも明かした。
加えて男性は「防弾ヘルメットや銃を置いている予備軍の姿を、師団長がドローンを使って監視し、激怒していた」という話を現役兵から聞いたと言及。「予備軍を酷使するのではなく、予算を投じて環境を改善すべきだ」と訴えた。
これに対し、韓国陸軍は公式見解を発表し、告発内容に反論している。急な訓練拡大との指摘については、2025年12月に策定した年間部隊運営計画に基づき、当初から計画に沿って進められたものだと説明した。また、ドローンによる監視疑惑についても、訓練用のドローンに映像の撮影機能はなく、操縦者が飛行を制御するためだけに画面を確認していたとして、上官による監視の事実を否定した。
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