
収容人数の急増と慢性的な人手不足により刑務官の負担が深刻化する中、「職場生活が幸せだ」と語りながら涙を見せるソウル南部拘置所の刑務官たちの人工知能(AI)動画が公開され、関心を集めている。
ソウル南部拘置所は4月16日、公式インスタグラムに短い動画を投稿し、「どれほど幸せか想像もつかないだろう」「なじみが薄く難しい職業だが、刑務官も悪くない」と紹介した。その一方で「助けてください」と付け加え、見る人に笑いと切なさを同時に感じさせた。
動画の中で刑務官たちは「刑務官生活に満足しているか」との問いに「楽しく働いている」「幸せだ」「これほどの職場はない」などと答え、親指を立てて前向きな姿勢を見せた。しかし、答える間、終始、目に涙を浮かべ、唇を震わせるなど、表情からは隠しきれない苦労がにじみ出ていた。
この動画はAIで制作されたとみられ、厳しい勤務環境の中で働く刑務官たちの言葉と実際の満足度との落差を、逆説的に描いたものと受け止められている。
法務省の統計によると、2026年1月時点の矯正施設の収容定員は5万614人に対し、実際の収容人数は6万5279人で、収容率は129%に達した。このうち女性収容者は5605人で、収容率は143%だった。現場では、定員を大きく上回る過密収容の問題が指摘されている。
さらに、受刑者1人を担当する矯正公務員の数が不足している点も慢性的な課題だ。凶悪犯罪者や精神疾患のある収容者の管理に伴う業務負担に加え、収容者の人権保護を重視する流れの中で、関連訴訟や行政処理を担う部署の負担も限界に近づいているとされる。
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