
米国とイランの戦争の影響でガソリン価格の高騰が続く中、韓国の自動車市場でハイブリッド車(HEV)の存在感が再び高まっている。電気自動車(EV)に押されていたハイブリッド車が、燃費性能の高さを背景に販売を急伸させた。
充電インフラの不足や価格負担の大きさから、電気自動車に代わる現実的な選択肢としてハイブリッド車を選ぶ消費者が増えている。2026年3月には主要メーカーのハイブリッド販売が前月比で2桁台の伸びを記録した。
業界によると、2026年3月の現代自動車のハイブリッド販売は1万4931台、起亜は1万9293台だった。前月比ではそれぞれ42.8%、45.4%増と大幅に伸びた。
一方、同期間の電気自動車販売は伸び悩んだ。現代自動車は前月比21.6%減、起亜も11.7%増にとどまり、ハイブリッド車の伸びには及ばなかった。
車種別では、現代自動車のグレンジャーが4345台で前月比110.4%増と急増したほか、コナは134.8%増、サンタフェは26.9%増、スターリアは70.6%増、ツーソンは48%増、アバンテは29.9%増となった。
これらのモデルの多くは2026年1~3月期の累計販売で前年同期比減少していたが、3月の販売回復によって持ち直しの兆しが見えた。
起亜では、ハイブリッドモデルを投入したセルトスが前月比992%増の1900台と急伸した。スポーテージは68.4%増、ソレントは35.1%増、カーニバルは52.5%増となり、セダンのK5やK8もそれぞれ34.7%増、39.7%増と回復した。
特にグレンジャー、ソナタ、アバンテ、K8、K5など、これまで国内市場で不振だったセダンの販売が持ち直した点が注目される。燃費効率の高いセダン型ハイブリッドが、実用性を重視する消費者に選ばれているためだ。
中堅ブランドでもハイブリッド車は好調だった。KGモビリティのアクティオン・ハイブリッドは前月比約32%増の587台、トレス・ハイブリッドも増加傾向を示した。
ルノーコリアの新型車「フィラント」は3月に4920台を販売し、市場で好調な滑り出しを見せた。韓国内需に占めるハイブリッド車の割合も拡大しており、2025年1~3月期の73%から、2026年1~3月期には80%まで上昇した。
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