
ソウル市内で人工知能(AI)を活用した無人占いサービスが広がりを見せている。手軽さと低価格で人気を集める一方、その信頼性をめぐっては疑問の声も上がっている。
ソウル市鍾路区のカフェには、AIが人相を分析する観相ロボットや占いブースが設置されている。利用者は名前や生年月日を入力し、恋愛や金運、健康、進路などのテーマを選ぶと、AIが対話形式で占いを進め、最終的に結果とともにカードを出力する仕組みだ。観相サービスでは顔を撮影し、似顔絵とともに分析結果が提示される。
料金はAI占いが7000ウォン(約770円)、観相分析と似顔絵が8000ウォン(約880円)と比較的安価で、週末には行列ができるほどの人気となっている。若いカップルのほか、中高年層や外国人観光客の利用も増えているという。
こうした動きの背景には、占いとAI技術の融合がある。SNSではAIを活用した四柱推命の分析方法が広まり、関心が高まった。韓国の占い市場は拡大を続けており、2024年時点で約1兆4000億ウォン(約1540億円)規模に達したと推定される。10代から30代の1人当たり平均支出は約8万ウォン(約8800円)に上り、占いは繰り返し消費されるコンテンツとして定着している。
こうしたサービスは鍾路にとどまらず、若者文化の発信地である弘大周辺にも広がっている。無人のAIタロット機では、利用者が項目を選択するとカードの結果と解釈が即座に印刷される。料金は3000ウォンから5000ウォン(約330円から約550円)と、従来の対面占いよりも大幅に低い。
一方で、AI占いの限界を指摘する声もある。多くのサービスは利用者の悩みを深く分析するというより、あらかじめ用意されたデータに基づいて結果を提示する仕組みにとどまるためだ。
利用者からは「遊びとしては楽しめるが、人生の重要な判断を任せるのは難しい」との声もあり、人間の占い師との対話に比べて深みが不足しているとの指摘も出ている。
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