
グローバル化粧品ODM(製造業者開発生産)大手のコスマックスが2025年の実績で韓国コルマーとの差を広げ、KビューティーODM首位の地位をより強固にした。
業界によると、2025年の連結売上高は韓国コルマーが2兆7224億ウォン(約2997億6400万円)、コスマックスが2兆3988億ウォン(約2638億6800万円)だった。営業利益は韓国コルマーが2396億ウォン(約263億5600万円)で前年比23.6%増、コスマックスは1958億ウォン(約215億3800万円)で同11.6%増となった。
表面上の売り上げ規模では韓国コルマーが上回るが、化粧品ODM事業に限ると構図は逆転する。韓国コルマーのバイオヘルス企業HKイノエン(売上高1兆632億ウォン=約1169億5200万円)と化粧品容器メーカーのヨヌ(2509億ウォン=約275億9900万円)を除いたODM部門の売上高は1兆4399億ウォン(約1583億8900万円)にとどまる。コスマックスとの差は約9589億ウォン(約1054億7900万円)に達する。
この差は前年より約700億ウォン(約77億円)拡大した。2024年は韓国コルマー(HKイノエン、ヨヌ除く)が1兆2795億ウォン(約1407億4500万円)、コスマックスが2兆1661億ウォン(約2382億7100万円)で、差は8866億ウォン(約975億2600万円)だった。
韓国法人に限ってもコスマックスが約3300億ウォン(約363億円)上回る。コスマックス韓国法人は「Kスキンケア」人気を追い風に、2025年売上高1兆5264億ウォン(約1679億400万円)を記録し、前年比10.7%増となった。ゲルマスクやクリーム、サンケア製品など基礎化粧品が成長をけん引した。
韓国コルマー韓国法人も売上高1兆1928億ウォン(約1312億800万円)で前年比12.6%増と堅調だった。リリーフクリームなどスキンケア系インディーブランドの需要拡大が寄与した。
海外法人の実績では両社の差がより鮮明だ。中国と米国で健闘したコスマックスに対し、韓国コルマーは苦戦した。
コスマックスの中国法人は売上高6327億ウォン(約696億円)で前年比10.2%増。顧客基盤の多角化が進み、基礎・メイクアップともに需要が拡大した。一方、韓国コルマーの中国法人は1563億ウォン(約171億9300万円)で1.7%増にとどまり、固定費負担の影響で営業利益は25.6%減少した。
北米ではコスマックス米国法人の年間売上高が1326億ウォン(約145億8600万円)と微減だったが、第4四半期は前年同期比24.2%増と回復の兆しを見せた。西部地域のインディーブランド顧客の流入が本格化すれば、今後の拡大が見込まれる。
韓国コルマーは米国、カナダ両法人ともに売上高が減少した。米国法人は549億ウォン(約60億3900万円)、カナダ法人は359億ウォン(約39億4900万円)だった。2025年7月に米ペンシルベニア州スコットタウンシップに第2工場を設けたが、主要顧客の注文急減が響き、減収と赤字が続いている。新規顧客の開拓と現地工場の稼働率向上が課題となっている。
一方、コスマックスは東南アジアで明暗が分かれた。タイ法人はサンケア製品の人気で68.2%増の732億ウォン(約80億5200万円)と急伸したが、インドネシア法人は消費心理の鈍化で13.7%減の977億ウォン(約107億4700万円)だった。
さらにコスマックスはイタリアの化粧品ODM企業ケミノバの株式51%を取得し、欧州に初の生産拠点を確保した。ケミノバの売上高は約180億ウォン(約19億8000万円)規模とされる。欧州進出を足掛かりに、世界ODM首位の地位を一段と固める戦略とみられる。
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