
韓国のファッションEC大手エイブリーが、初のビューティー分野の自社ブランド(PB)「バイブリー(BYBLY)」を投入する。ファッション中心だった事業から、ビューティー領域へ本格的に拡大する動きだ。
業界によると、バイブリーは来週の発売を予定しており、エイブリーのアプリ内で独占販売される。初期ラインアップはクッションファンデーションや詰め替え用商品など、日常使いのメイク用品が中心で、価格は1万ウォン(約1100円)前後に設定される見通しだ。
主なターゲットは10代後半から20代前半のいわゆるZ世代・アルファ世代。低価格帯商品には品質面の不安があり、中価格帯以上のブランドには価格負担があるという市場の隙間を狙う戦略とみられる。業界ではその位置付けを、オリーブヤングとダイソーの中間にあたる「エントリー向けビューティー市場」と分析している。
今回のPBは、エイブリーが蓄積してきた若年女性ユーザーの購買データを商品企画に反映させた初の事例でもある。これまで外部ブランドの流通にとどまっていた同社が、プラットフォーム内の需要を自社ブランドへ拡張した形だ。
エイブリーは10代・20代女性の利用率が高く、調査によると2025年上半期には10代のオンライン決済件数のうち43.4%を占めた。再訪問率やレビュー数などでも強固なユーザー基盤を持つ。
同社は2023年以降、3年連続で営業黒字を維持しており、バイブリーは収益源の多角化を担う新たな成長戦略と位置付けられる。ビューティー市場の競争が激化する中、自社ブランドによる差別化を狙う。
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