2026 年 5月 23日 (土)
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韓国ラッパー、盧武鉉元大統領の命日に合わせた“侮辱公演”が中止

インスタグラム(c)MONEYTODAY

韓国の故ノ・ムヒョン(盧武鉉)元大統領を揶揄する表現を繰り返してきたラッパー、リッチ・イギが、ノ・ムヒョン氏の命日に合わせて初の単独公演を企画し、批判を受けて中止した。公演日はノ・ムヒョン氏の逝去17周年にあたる5月23日で、チケット価格も命日を連想させる5万2300ウォン(約5600円)に設定されていた。ノ・ムヒョン氏側の財団は「明白に侮辱的な企画だ」として法的措置も辞さない構えを示していた。

ノ・ムヒョン氏を記念する「人の住む世の中ノ・ムヒョン財団」は19日、23日に予定されていた公演について「ヘイト公演が財団の対応により中止された」と明らかにした。財団によると、公演は23日午後5時23分、ソウル市麻浦区の延南スペースで開かれる予定だった。日付と時刻、チケット価格のいずれもノ・ムヒョン氏の命日を意識したものと受け止められ、論争が広がっていた。

財団は、公演内容について「ノ元大統領の命日を連想させる価格を意図的に使うなど、侮辱的な企画であることを確認した」と説明した。18日には主催者側に対し、公演の即時中止と書面での説明、公式謝罪を求める公文書を送付。中止されない場合には、ソウル中央地裁に公演禁止の仮処分を申し立てる方針だったという。

主催者側はその後、公演の中止を決めた。財団によると、主催者側は「イベントの日程と販売価格は出演者側の要請だった」と説明したという。会場となる予定だった延南スペースも論争を受け、貸館の取り消しを通知し、遺族に謝罪した。

リッチ・イギは2024年にデビューしたラッパー。財団は、リッチ・イギがこれまで複数の音源でノ・ムヒョン氏の実名を使ったり、逝去の経緯を直接連想させる表現を用いたりしてきたと指摘している。さらに、女性嫌悪や性的対象化、児童を対象にした性犯罪の描写、地域差別的な表現なども繰り返し含まれているとして、主要音源配信サービスで公開されている楽曲の問題性も訴えた。

今回の公演は、リッチ・イギにとって初の単独公演となる予定だった。ところが、ゲストとしてノエル、ザ・クァイエット、パロアルト、ディープフロー、スーパービー、ヨムタら、韓国ヒップホップ界で知られるラッパーの名前が並んでいたことも、ファンの間に衝撃を広げた。論争が拡大すると、出演予定者らと企画の関係性にも関心が集まった。

リッチ・イギはSNSに直筆の謝罪文を掲載し、「今回のことは参加アーティストたちとは無関係な、私の独断的な選択だった」と釈明した。そのうえで、「ノ・ムヒョン市民センターを訪問し、謝罪文をお渡しした。被害を受けたすべての方々に心からおわびする」と謝罪した。

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