
生命の危険を感じたり遭難したりした際、携帯電話や通信会社の基地局などを活用する位置追跡は、人命救助の初動を左右する重要な手段だ。消防や警察などの緊急救助機関が使う韓国通信大手3社の位置情報の品質は、2025年に比べて全般的に改善したことが分かった。一方、2026年に初めて測定対象に加わったアップルのiPhoneは、位置応答時間が比較的長いことも確認された。
放送メディア通信委員会は21日、通信大手3社と携帯端末を対象にした「2025年緊急救助位置情報品質測定結果」を発表した。
今回の測定は、緊急救助位置情報の正確性と迅速性を点検し、通信各社の技術投資と品質改善を促す目的で進められた。測定は都市部や山間部、屋内外、犯罪脆弱地域など多様な環境を反映し、全国170カ所で実施した。
通信3社平均でみると、「基地局」方式の位置精度は2025年の25.0メートルから2026年は22.0メートルに改善し、位置追跡の範囲がさらに細かくなった。位置応答時間は1.4秒から1.9秒にやや延びたが、2026年に初めて測定項目に加えた位置基準達成率は99.6%だった。
「GPS」方式の位置精度も12.7メートルから12.3メートルに向上した。位置応答時間は1.7秒から2.4秒に延びたものの、位置基準達成率は99.0%から99.2%に上がった。
「Wi-Fi」方式も位置精度が18.7メートルから17.1メートルに改善し、位置応答時間は2.4秒で前年と同じだった。位置基準達成率は98.9%から99.4%に上昇した。
事業者別では、「基地局」方式の位置精度はKTが15.1メートルで最も優れていた。SKテレコムは22.3メートル、LGユープラスは23.3メートルだった。
「GPS」方式はSKテレコムが9.2メートル、KTが13.1メートル、LGユープラスが16.0メートルだった。「Wi-Fi」方式はSKテレコムが12.6メートル、KTが14.9メートル、LGユープラスが21.6メートルだった。
位置応答時間は全般的にKTが最も短かった。「基地局」方式はKTが1.2秒、SKテレコムが1.6秒、LGユープラスが2.8秒だった。「GPS」方式はKTが1.6秒、SKテレコムが2.1秒、LGユープラスが3.6秒だった。「Wi-Fi」方式もKTが1.6秒、SKテレコムが2.6秒、LGユープラスが3.1秒だった。
位置基準達成率は「基地局」方式でKTが100%を記録し、SKテレコムが99.5%、LGユープラスが99.3%だった。「GPS」方式はKTが99.8%、SKテレコムが99.5%、LGユープラスが98.3%だった。「Wi-Fi」方式はKTが99.8%、LGユープラスが99.4%、SKテレコムが99.0%だった。
放送メディア通信委員会は、「基地局」方式について2025年までは測位技術の特性上、距離誤差50メートル以内という基準達成が難しいとみて、位置基準達成率の測定対象から外していた。しかし2026年は精度が改善したため、再び測定項目に含めた。
2026年に初めて測定対象に入ったアップルのiPhoneは、緊急救助機関が「GPS」位置情報の提供を求めた際、端末が自ら計算した「複合測位」の位置情報を提供していることが分かった。iPhoneの位置精度は24.3メートル、位置応答時間は17.6秒、位置基準達成率は97.5%だった。アップルは、iPhoneの位置応答時間を2027年初めまでに改善する予定だとしている。
端末機能の測定では、「基地局」方式の位置情報は端末の種類に関係なく、すべての端末で提供されることが確認された。「GPS」方式は韓国国内のSIMフリー端末やSIM移動端末、キッズフォン、シャオミ端末で提供され、アップル端末は「GPS」の代わりに独自計算の「複合測位」位置情報を提供していた。
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