2026 年 4月 25日 (土)
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寧辺を凌ぐ「真の核拠点」か…北朝鮮・亀城に隠された“第3の施設”と米韓の神経戦

北朝鮮の「第3の核施設」がある場所として取り沙汰されている平安北道亀城市(c)news1

北朝鮮の亀城核施設を巡る韓米間の論争が、これまで非公式に扱われてきた「第3の核施設」の存在を事実上浮かび上がらせる契機になったとの見方が出ている。韓国では、チョン・ドンヨン(鄭東泳)統一相の公開発言に米側が敏感に反応したこと自体が、亀城核施設の実体を裏付ける動きとの受け止めが広がっている。

平安北道亀城市は平壌の北西約100キロに位置し、代表的な核施設がある寧辺にも比較的近い。韓米の情報当局は、寧辺や降仙に続く新たな核拠点として亀城を疑ってきた。中でも龍徳洞は軍需関連施設や工場が集まる地域で、核心地帯とみられている。

亀城が注目される理由の一つは、精密機械加工の基盤が集積する軍需工業都市である点にある。ウラン濃縮に不可欠な遠心分離機は、高速回転に耐える設計と高度な部品製造技術が求められるが、こうした技術的土台が亀城周辺に存在するとみられている。過去の衛星画像分析でも、この一帯の地下施設で遠心分離機の稼働をうかがわせる動きが指摘されてきた。

専門家の間では、外部に広く知られた寧辺が対外宣伝や交渉カードの性格を持つ一方、亀城はより秘匿性の高い実戦型の核生産拠点である可能性があるとの分析もある。シンクタンクCSISの「ビヨンド・パラレル」は2025年、龍徳洞を北朝鮮の核弾頭研究開発に関わる高性能爆薬試験施設として詳しく分析している。

亀城周辺では核関連施設だけでなく、無人機戦力の拠点化も進んでいる可能性がある。同研究は2026年2月の衛星画像を基に、方峴空軍基地で北朝鮮の大型無人機「セッピョル4」と「セッピョル9」が並んで確認されたと報告した。方峴は大型戦略無人機の生産や試験の拠点として知られる。

国際原子力機関も最近、北朝鮮のウラン濃縮能力と核兵器生産能力が大きく拡大しているとの認識を示している。亀城を巡る今回の論争は、北朝鮮が核と無人機の両面で新たな戦略拠点を構築している可能性を改めて印象づける形となった。

(c)news1

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