
韓国の中古取引サイトで、購入者の連絡先を書いた付箋を商品写真に合成した「AI認証画像」を使う新たな詐欺手口が広がっている。専門家までだまされるほど精巧で、被害者が1000人を超えるとの見方も出ている。
JTBC「事件班長」で20日に放送された内容によると、情報提供した法務法人職員は最近、中古取引サイトで限定版ゲーム機を買おうとして詐欺被害に遭った。この職員は写真の盗用を疑い、自分の携帯電話番号を書いた付箋を商品に貼って認証するよう求めた。
販売者は求めに応じ、番号入りの付箋が写った写真を送ってきた。金融詐欺防止プラットフォームで確認したところ、携帯電話の履歴にも問題が見つからず、この職員はそれを信じて代金を支払った。
しかし、販売者が送った写真はAIで精巧に改ざんした合成画像だった。被害に気づいた後、この職員が詐欺防止プラットフォーム「The Cheat」で再確認すると、関連被害の報告が相次いでいた。詐欺グループは同じ商品写真に付箋の文言だけをAIで差し替え、複数の購入希望者に送っていたことが分かった。
最近では写真を超え、動画の改ざんまで広がっている。番組側が確認したAI改ざん映像には、人の手が現れて付箋を直接貼り、上から押さえる動作まで再現されていた。出演者らは、肉眼では真偽の見極めがほぼ不可能だと語った。
一方、この職員は犯行が個人ではなく組織的に進められている可能性が高いとみている。詐欺グループは「電池が切れていて連絡が取れなかった」「忙しいので後でメッセージする」といった返答で対応していたという。法務法人の法勝は、これまでに集計した被害者数を約1000人、被害額を2億ウォン(約2000万円)超とみており、専門の詐欺集団による犯行とみている。
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