2024 年 4月 20日 (土)
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一粒で何度もヒット…Kウェブトゥーン、相乗効果 (下)

  現場ルポ  

「100」「沈黙の夜」「リトリーツ」©MONEY TODAY

米国や欧州などでも人気の高い「神之塔」のように、ウェブトゥーンはグローバル認知度が高いことから、ゲーム化により興行的な盛り上がりが観測される。ネイバーウェブトゥーン「外見至上主義」の作家パク・テジュン氏は「ウェブトゥーンとゲーム、どちらにも共通するのは“面白さ”であり、ウェブトゥーンIPゲームが世界中で愛されるグローバルゲームとして注目されることを期待する」と話した。

人気ウェブトゥーン「ユミの細胞たち」のIPを活用したモバイルゲーム「ユミの細胞たち ザ・パズル」は、昨年発売されるやいなやGoogle PlayとAppleのApp Storeという2大マーケットで、カジュアルゲーム部門ダウンロード1位を記録した。また、ビデオゲーム開発「クラフトン(KRAFTON)」のグローバルゲーム「バトルグラウンド」の世界観をベースに、人気ウェブトゥーン制作会社「YLAB」が発表した「100」「沈黙の夜」「リトリーツ」が韓国内外のウェブトゥーン読者に好評を博すなど、ゲームIPのウェブトゥーン化も進む傾向にある。

韓国コンテンツ振興院、ネイバーウェブトゥーン、Google Playが「グローバル・ウェブトゥーン・ゲームズ」プロジェクトを通じて人気ウェブトゥーンをゲーム化する(写真提供=ネイバーウェブトゥーン)©MONEY TODAY

これを受け、文化当局がウェブトゥーンとゲームの産業的な付加価値を最大化するため、各ジャンルの代表企業と手を組んだ。

韓国コンテンツ振興院は先月、ネイバー(NAVER)ウェブトゥーン、Google Playとともに「グローバル・ウェブトゥーン・ゲームズ」(GLOBAL WEBTOON GAMES)協約を結び、「ノブレス」「外見至上主義」などネイバーウェブトゥーンの人気8作品を、韓国のゲーム会社がゲームとして制作するプロジェクトを開始した。

ネイバーウェブトゥーン関係者は「ウェブトゥーンIPベースのゲームを制作するプロジェクト開発会社を募集する予定」としたうえ「5社を選定し、ウェブトゥーンIP契約金の免除、韓国内外のマーケティング支援、ゲーム開発支援金の支給など、計20億ウォン規模の特典を提供する計画」と述べた。

韓国コンテンツ振興院アニメキャラクター産業チーム長のキム・チョルミン氏は「ウェブトゥーンゲームで検証されたIPは、ストーリーの完成度や世界観の緻密さ、大衆的認知度(ファンダム)が確保され、投資の魅力が高い。成功した作品はシーズン制や、他のジャンルのコンテンツとして制作され、コンテンツ生態系の成長に肯定的な影響を与えるだろう」と見通している。

©MONEY TODAY

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