
バスの座席に置かれていた財布を持ち去ったとして一審で罰金刑を受けた60代の男性が、控訴審で無罪判決を受けた。
韓国昌原地裁は占有離脱物横領の罪に問われた60代の男性の控訴審で、罰金50万ウォン(約5万3800円)を言い渡した一審判決を破棄し、無罪を言い渡した。
男性は2024年8月、慶尚南道・金海市のバスで、座席にあった現金20万ウォン(約2万1500円)入りの財布を持ち去った疑いで起訴された。
一審で男性は財布を取っていないと主張したが、裁判所は防犯カメラ映像を根拠に有罪と認定した。座席にあった財布が男性が座った後に消え、床にも落ちていなかったと判断されたためだ。
映像には、男性が座席で尻をもぞもぞ動かし、両手を交互に尻の下に入れたり出したりする様子が映っていた。
しかし控訴審はこの判断を覆した。裁判所は「財布を直接拾って持ち去る場面は撮影されておらず、他の乗客への調査も十分ではない」と指摘した。
さらに「財布が座席から落ち、防犯カメラの死角に移動した後、第三者が拾った可能性も排除できない」として、有罪を認定するには合理的疑いが残ると判断した。
男性は当時、着用していた半ズボンや持っていた弁当箱が不快で尻を動かしたと説明しており、裁判所はこの主張にも一定の説得力があると認めた。
また、普段は孫の世話をしながら働いていたことや前科がない点にも触れ、「刑事処罰の危険を冒してまで財布を持ち去る動機が明確ではない」と付け加えた。
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