2024 年 12月 9日 (月)
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[KWレポート] 韓国エンタメの象徴、HYBE本社の秘密と驚き (中)

HYBEのエレベーター。アーティストが使用する階は完全に立ち入り禁止(c)MONEYTODAY

HYBE本社ビルは地下7階から地上19階、総面積約6万平方メートルの規模を誇る。すべてのマルチレーベルが入居できる広さで、ビル全体をHYBEが賃借して使用している。エンターテインメント専用施設(2~6階)、事務スペース(7~16階)、福利厚生空間(17~19階)など、大きく3つのセクションに分かれている。

その中で外部の立ち入りが許可されているスペースはごくわずかだった。残念に思いつつも、許可されている福利厚生空間、18階の社員食堂へ向かった。ここはHYBEの社員食堂で、もちろんアーティストはいない。社員のために用意されたこの食堂は、昨年4月から「Pulmuone Food & Culture」が委託運営をしている。

HYBE社内食堂=HYBE(c)MONEYTODAY

◇社食は“漢江ビュー”、食費220円

社内食堂は四方がすべて大きな窓に囲まれており、正面には漢江のノドゥル島が、右側にはパム島が見える。合井(ハプジョン)近くで漢江ビューのレストランに行くと一人当たり10万ウォン(約1万1000円)は覚悟しなければならないが、毎日こんな場所で昼食を取れるなら、愛社精神がわきあがりそうだ。

社員食堂は平日限定で昼食と夕食の2食を利用でき、HYBE社員なら1食2000ウォン(約220円)で、利用した食事の回数分だけ給料から差し引かれる。外部の人も招待されて食事ができるが、その場合は1食9000ウォン(約990円)がかかる。

社員がモバイルアプリで昼食を注文している。右側は軽食コーナー(c)MONEYTODAY

HYBE社内食堂のサラダコーナー、韓国料理コーナー、単品料理コーナー(c)MONEYTODAY

温かいご飯の香りは他の会社と変わらない。だが、昼休みなのに食器を手に持った長い行列は見当たらなかった。「社員は外出が多いのですか?」と尋ねると、「いつもこんな感じです」とのことだった。

IT企業を目指すHYBEらしく、社内食堂もモバイルアプリで予約するシステムだ。昼食は午前11時30分~午後2時、夕食は午後6~8時にかけて、社員専用のモバイルアプリ「On HYBE」により、10分単位で利用時間とメニューを事前に予約でき、待つことなく利用できる。

昼食のメニューは、韓国料理、単品料理、自家製サラダ、既製サラダの4つのコーナーから選ぶことができる。毎月1回は特別食も提供され、昨年の初伏と中伏の日には、うなぎ丼やポッサム定食、参鶏湯が出たという。

「痩せ細った」アイドルたちと共に働いているからか、サラダの人気が高く、確保競争が激しい、という話には驚かされた。さらに、少量サイズも別に用意されていた。

少量のサラダも用意されている。衝撃!(c)MONEYTODAY

取材クルーが選んだメニューは「鉄板ハーフ&ハーフプルコギ」と「そば冷麺」。すぐに食堂で販売されているような豊富な一膳が整った。

サラダバーもあり、シンプルな野菜サラダやヨーグルト、キムチなどもたっぷり盛り付けた。「この近くで食事をすると1メニューで15000ウォン(約1650円)はするんですよ。漢江を見ながら2000ウォン(約220円)で食べられるこの食堂は人気がありますね」と社員の方が説明してくれた。

左からプルコギとそば冷麺(c)MONEYTODAY

サラダバー(c)MONEYTODAY

もちろん、アーティスト専用の食堂は別にある。注文に合わせてカスタムメイド方式で、希望に応じて食事を作ってくれるそうだ。アーティストがスタッフと仕事をする流れで、18階の社員食堂に姿を現すこともあるというが、そんな「ラッキーな偶然」は私には起こらなかった。

(c)MONEYTODAY

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