2025 年 1月 31日 (金)
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韓国・またLCCで事故…エアプサン機の胴体全焼、176人脱出、3人負傷

28日午後10時26分、金海国際空港で発生したエアプサン機の火災現場(c)news1

韓国・釜山市江西区にある金海国際空港で28日午後10時26分、格安航空会社(LCC)エアプサンの香港行き旅客機(便名BX391)の胴体から原因不明の火災が発生した。乗客170人と乗務員6人の計176人が非常脱出用スライドで脱出したが3人が軽傷を負い、うち2人が病院に搬送された。

釜山消防災難本部によると、火災は機体後部の内部で発生し、機内には瞬く間に煙が充満した。火は機体の翼部分に広がり、3万5000ポンドの航空燃料が格納されていたため、さらなる大事故が懸念された。

消防当局は火災発生から12分後の午後10時38分に「対応1段階」を発令し、専用の泡消火剤を使用して消火作業を開始。68台の消防車両と138人の人員を投入し、午後11時31分に鎮火した。強い炎が上がったものの、爆発性の火災には至らなかったという。だが、航空機の胴体は大部分が焼失した。

目撃証言によると、機内後部の荷物棚付近から煙が上がったという。乗客の1人は「荷物棚から煙が出始めた際、乗務員が『バッテリーを入れた方はいますか?』と尋ね、消火器での消火を試みていた」と証言しているが、迅速な避難指示はなかったと不満を述べた。

エアプサンは現在、緊急対策班を立ち上げ、負傷者の状態確認や渡航手続きのキャンセル対応を進めている。また、国土交通省航空鉄道事故調査委員会が調査員7人を現場に派遣し、火災原因の特定を進める。

(c)news1

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