
サッカーへの情熱が強すぎるあまり、家族との関係に暗雲が立ち込めている――。韓国のテレビ番組で紹介されたある30代女性の切実な訴えが、ネット上などで大きな反響を呼んでいる。女性は、2026年のFIFAワールドカップ(W杯)北中米大会を前に「夫がまたサッカーを優先するのではないか」と強い不安を吐露している。
女性が12日、JTBCの番組「事件班長」に明かした内容によると、夫との出会いは7年前。交際当初から「W杯を見るために休学を考えた」と公言するほどのサッカー好きだった。当時は「酒もたばこもしない誠実な人」と好印象だったが、問題は結婚後に深刻化した。
新婚旅行先は夫の希望で英国となったが、日程は完全にサッカー中心。イングランド・プレミアリーグのトットナムに所属するソン・フンミン選手のスタジアムツアーや、お気に入りの飲食店を巡るツアーに終始した。女性が観光地への訪問を希望しても夫は耳を貸さず、旅行中の服装は常にサッカーのユニフォームだったという。
夫の「サッカー第一主義」はその後も続いた。女性の妊娠中もテレビのサッカー中継に没頭。ある時は「欧州出張に行く」と言って出かけた夫が、現地の試合中継の画面に太極旗(韓国国旗)を掲げて映り込んでいるのを女性が発見し、出張が嘘だったことが発覚したケースもあった。さらに2025年には、実父の古希(70歳)の祝いの席すらもサッカー観戦を理由に欠席したという。
女性が今最も懸念しているのが、今月に開幕したW杯北中米大会だ。今秋に女性の実家の両親との家族旅行を計画しているが、夫が仕事の休暇や費用をすべてW杯観戦に注ぎ込んでしまうのではないかとやきもきしている。
番組に出演した離婚専門の弁護士は「夫が法的に大きな過ちを犯しているわけではなく、子育てもしているため、これだけで離婚の事由と認めるのは難しい。話し合いでの解決が必要だ」と指摘。ネット上では「趣味も度を過ぎると家族が苦しむ」「当事者にしか分からない辛さだ。うまく解決してほしい」と女性に同情する声が多く上がっている。
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