2026 年 4月 11日 (土)
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韓国で流通混乱、医療用注射器が品薄…患者や飼い主に広がる深刻な不安

(c)news1

中東情勢の長期化に伴う原材料不足の影響により、韓国で医療用注射器の供給不安が広がり、患者や保護者、ペットの飼い主から不安の声が相次いでいる。

重い希少疾患を抱える2歳の子どもを育てる男性は、薬を投与するために5ccの注射器が欠かせないものの、突然品切れになったと訴えた。この薬が使えなければ命に関わるとして、複数の販売サイトを探しても在庫は見つからなかったという。

実際、オンラインでは注射器の多くが品切れとなり、配送が3~5カ月遅れるとの表示も出ている。価格も急騰しており、従来は100本入りで1万ウォン(約1076円)前後だったものが、5万ウォン(約5380円)以上で取引されるケースも確認されている。

こうした影響は、日常的に医療用具を購入している一般家庭に直撃している。大病院は一定の在庫を確保している一方、自宅で投薬を続ける患者や家族は、日々の治療に必要な注射器を確保できず、深刻な不安に直面している。

てんかんの子どもを持つ保護者は、必要な量を正確に量るための注射器が手に入らないと困惑し、急いで注文しても翌日にキャンセルされたと語った。

ペット医療でも影響は広がっている。腎不全の猫に毎日皮下点滴をしている飼い主は、注射器が手に入らず、容量の小さいものを代用して回数を増やしているが、在庫は1カ月も持たないと不安を吐露した。

一部では、使い捨て注射器を再利用する方法までSNSで共有され始めているが、安全性への懸念もある。

こうした中、政府は現時点で在庫自体に問題はなく、流通段階の混乱が原因との見方を示している。保健当局によると、病院は通常、注射器を約1カ月分、注射針を最大3カ月分確保しており、生産にも大きな支障は出ていない。

一方で、オンライン上での品薄や価格高騰については、買い占めや流通業者による囲い込みの可能性も指摘されている。政府は、不正な取引が確認された場合には行政処分を含めて厳しく対応する方針だ。

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