
韓国のグループ「BTS(防弾少年団)」のコンサートを契機に、訪韓外国人の消費行動が大きく変化している。従来の観光名所中心から、脱出ゲームやカラオケなど「日常体験型」の消費へと広がっている。
韓国観光公社が2024年から2025年上半期のカードデータを分析した結果、外国人観光客によるいわゆる「K遊び」関連の消費は前年同期比で383%増加した。
特に伸びが目立ったのは脱出ゲーム施設で、増加率は1419%に達した。電子ゲームセンターは548%、ネットカフェは82%、カラオケも55%増加した。さらに演劇や公演、博物館、グッズ購入などの体験型消費も110%増えている。
こうした変化については、韓流コンテンツをきっかけに訪韓した観光客が、単なる観光にとどまらず、韓国人の日常文化そのものを体験する方向へ関心を広げているためと分析されている。
実際、外国人観光客の訪韓動機では「韓流コンテンツ」が40.1%で最多を占め、文化コンテンツの認知度は62.8%、好感度は77.4%に上る。
観光業界では、今回のBTS公演による需要が一時的なイベントにとどまらず、産業全体に波及するとの期待が高まっている。
光化門で開かれた公演には約20万人規模の外国人観光客が集まったと推計され、直接消費額は2495億ウォン(約274億5000万円)、生産誘発効果は4780億ウォン(約525億8000万円)に達するとの試算もある。
関係者は「世界的なKカルチャーへの関心を一過性のイベントで終わらせず、実際の訪韓観光へとつなげる積極的な戦略が必要だ」と指摘している。
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