
外国人観光客の増加でソウル明洞の商圏が再び活気を取り戻すなか、低価格雑貨店「ダイソー」にも客足が集中している。とりわけ明洞駅店は、全国約1500店舗の中でも売り上げ上位に入る旗艦店として知られる。
業界によると、同店は建物1階から12階まで約500坪を使用。売り上げの60~70%を外国人観光客が占め、土産や化粧品、キャラクターグッズを大量購入するケースが多い。客単価は一般店舗の2~3倍に達するという。大型ショッピングかごや約30台のセルフレジを設置するなど、観光客対応を強化している。
最近は食品と化粧品の売り上げ比重が高まっている。Kコンテンツの世界的ブームにより、KフードやKビューティーへの関心が拡大していることが背景にある。
先週の食品・飲料部門で最も売れた商品は「三立(サムリプ)ミニ蜂蜜薬菓」。価格は1個1500ウォンで、韓国伝統菓子として“手頃なばらまき土産”として人気だ。2位は「ドバイ・カタイフ・ピスタチオチョコ」、3位は「ミニチョコループス・クッキー」だった。
ビューティー部門では「ワセリン・マスクパック(集中保湿)」が首位。続いて「ボンセプ・レチノールセラムマスク」「ワセリン・マスクパック(栄養保湿)」が上位に入った。いずれも1枚1000ウォンと低価格で、軽量・小型な点が観光客の需要に合致している。
このほか、弘大店や江南駅店など外国人比率の高い店舗では、VTコスメティックスのリードルショット、韓国海苔やふりかけ海苔、コンブチャ、サンリオやディズニーとのコラボ商品、螺鈿(らでん)風ステッカーなどが好調だ。
ダイソーが土産需要を取り込むなか、他の流通大手は差別化戦略で対抗する。オリーブヤングは、店頭で商品を確認し実際の購入はダイソーでの“チェリーピッカー型”観光客の増加を踏まえ、プレミアムブランドや独自企画(PB)商品の比率を拡大。イーマートやロッテマートなど大型スーパーも、小容量・高コスパ商品や限定商品で食料品土産需要の維持を図っている。
明洞のダイソーは、1000ウォン台の商品を武器に「外国人ショッピングの聖地」として存在感を強めている。物価高のなかで“手頃さ”を打ち出す戦略が、観光消費を取り込む鍵となっている。
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