2024 年 5月 3日 (金)
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韓国で悪質化する偽ブランド市場…業界が競争力強化に向け進化させる「独自検収システム」

偽物の知的財産権侵害物品を調べるソウル税関職員ら(c)news1

韓国でブランド品・転売などプラットフォーム業界が自主検収システムを拡大し、競争力強化に取り組んでいる。

ブランド品・転売テックの拡大でオン・オフライン上の中古ブランド品取引市場が急成長しているのは、偽物市場が活況を呈しているためだ。業界は検収システムの強化で市場秩序を正すと同時に、消費者の信頼度を高めることを目標としている。

業界によると、国内中古取引市場の規模は2008年4兆ウォンから2020年20兆ウォン、2021年24兆ウォン、2023年30兆ウォンに増えたと推定される。

イーベスト投資証券リサーチセンターによると、国内の転売プラットフォーム市場規模は2021年7000億ウォンレベルから2022年1兆ウォン、2023年1兆5000億ウォン、2024年2兆1000億ウォン、2025年2兆8000億ウォンに成長する見通しだ。

ブランド品市場が大きくなり需要が増えたことにより偽物販売も急増中だ。特に、オンラインを中心に成長したプラットフォーム業界では、偽物騒ぎが絶えない。

韓国知識財産保護院によると、偽造ブランド品の販売摘発件数は2020年12万6542件、2021年17万1606件、2022年18万1131件と、着実に増加する傾向にある。2023年は20万件を超えたものと見られる。

一方、中古ブランド品市場の成長に反比例し、ブランド品の修繕や鑑定業界の人手は足りないのが現状だ。

これに対し、プラットフォーム業界は偽物販売から消費者を保護し、自社のイメージを向上させるために独自の正規品検収システムを続々と導入している。正規品鑑定専門の私設業者や専門家と協定を締結したり、自社内で独自の検収システムを確立する方式だ。

通信販売仲介業者が自分たちが運営するオンラインショッピングモールで商標権、専用使用権などの知的財産権侵害行為の発生を常時モニタリングするなど責任義務を強化する内容の「商標法一部改正法律案」が発議されたのもこのような動きを後押ししている。

グローバルオンライン名品ショッピングプラットフォームのトレンビーは、独立法人である韓国正規品鑑定センターを設立した。韓国正規品鑑定センターは、専門名品鑑定士とデータベースの人工知能(AI)名品鑑定システム「マルス(MARS)」を通じて商品のパターン・素材から副資材、ギャランティカードなど30項目以上の検収を経た数十万件の定価品データを確保している。

ブランド品鑑定チーム、フォトグラファー、物流人材など計約50人余りで構成され、トレンビーが直接仕入れるブランド商品、転売される中古ブランド品などを2回にわたって正規品かどうか検収する。

韓国正規品簡易センターは1月9日時点で計5万9100件を検収し、そのうち約2.8%(1641件)の偽物を発見した。

(c)news1

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