
人工知能(AI)投資ブームを背景に、アジアの主要財閥一族の資産が過去最大規模に拡大したことが明らかになった。これにより、2026年の「アジア富豪一族ランキング」で韓国のサムスン家と現代家がそれぞれ3位と16位に入った。
このランキングはブルームバーグ・ビリオネア指数を基に集計されたもので、AI関連投資の拡大が資産増加を後押ししたと分析されている。AIバブルへの懸念がある中でも、インフラを支える伝統的な財閥の資産はむしろ急速に増加しているという。
シンガポールのIMD経営大学院の専門家は、各国政府で国家主義的な傾向が強まる中、データセンターや生産拠点を自国内に確保しようとする動きが、こうした一族に有利に働いていると指摘した。
ブルームバーグによると、アジア上位20一族の総資産は6470億ドル(約97兆500億円)で、前年より16%増加した。2019年の集計開始以降、総額・増加幅ともに過去最大となった。
首位はインドのリライアンス・グループを率いるアンバニ家で、総資産は897億ドル(約13兆4550億円)。2位は香港の不動産大手を展開する郭一族で502億ドル(約7兆5300億円)だった。
3位のサムスン家は総資産455億ドル(約6兆8250億円)とされる。ブルームバーグは、イ・ジェヨン会長がAIやロボティクス分野への投資を積極的に拡大している点を挙げ、サム・アルトマンやジェンスン・フアンとの会談にも言及した。
韓国からはこのほか、現代自動車グループの現代家が217億ドル(約3兆2550億円)で16位に入った。現代自動車は国内で約9兆ウォン(約9900億円)規模の投資計画を打ち出し、AIデータセンターやロボット工場、水素プラントの建設を進めている。
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