2024 年 5月 17日 (金)
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「自殺率1位」不名誉な韓国…米作家が分析した「危険なメンタル」の健康状態

マーク・マンソン氏のYouTube動画「私は世界で最も憂鬱な国を旅した」(c)news1

経済協力開発機構(OECD)加盟国のうち、自殺率1位という不名誉なタイトルを持つ韓国のメンタルヘルスを、米国のある作家が集中的に分析した。韓国のメンタルヘルスが危険な理由として、この作家は儒教と資本主義の「誤った出会い」を挙げている。

この作家は、米国で注目されているインフルエンサーであり「神経を使わない技術」という本で有名なマーク・マンソン氏。最近、韓国を訪問し、韓国の自殺率がなぜ高いのか、インタビューを繰り返して調べ、ユーチューブにアップした。チャンネル登録者144万人のマンソン氏がアップした映像の題名は「私は世界で最も憂鬱な国を旅行した」だ。この映像はすでに50万人以上が見ている。

マンソン氏は、儒教が持つ羞恥心と他人を意識するメンタリティーが、資本主義の派手な物質主義と結合したことを韓国人が憂鬱な原因に挙げた。「家族や地域社会との親密さ」という儒教の良い点は捨て去り、資本主義の良さである「自己表現能力と個人主義」は無視したまま、相反するこれらの価値だけを組み合わせたことが「おそらく途方もないストレスと絶望につながるだろう」と診断した。

マンソン氏は、韓国のメンタルヘルスを説明するために、韓国の成功神話が作られた背景から説明した。

ゲームの「スタークラフト成功神話」「K-POPの成功」、そしてサムスンのような企業の成功の秘けつは、同じ宿舎に暮らしながら互いに秘法を共有し、同じ目標に向かって邁進することだったと見た。しかし、この過程の副作用として「心理的な落ち込み」が生じたという。また、異常なまでに競争的な社会になったのには朝鮮戦争のような韓国の歴史が背景にあると推測した。

マンソン氏は「戦後20世紀の経済繁栄は選択の問題ではなく生存の問題だった」と分析し、競争が韓国人の心理に深く根付いた理由を説明した。

「100点じゃないと意味がない」というような認知の歪みもうつ病につながると明らかにした。

認知の歪みが不安と憂うつ感を常に抱かせる要因だが、韓国には「オール・オア・ナシング」という認識が強く、韓国の教育方式がこれを促しているという。

また、高齢者の自殺率が高い背景には、社会・経済的問題がある。老後を楽しむべきなのに、60歳以上の75%が生計のために働いている――こんな精神科医の分析も添えた。

マンソン氏は、うつ病の原因として▽身体の健康▽ストレス▽社会的孤立▽選択権の不在▽羞恥心――などをリストアップしたうえ、韓国では身体の健康以外の要素が占める割合が他国よりも大きく感じられると分析している。

韓国は職場などで社会的交流が多いが、過度に実利追求的であるため、深い孤独感をもたらす可能性がある考えた。また2000年以上続いた儒教の影響で、個人より家族が重視され、うつ病を「人格の破綻」と見なす点も理由に挙げた。

(c)news1

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