
韓国・大田を代表するベーカリー「聖心堂」が急成長を続け、売り上げ3000億ウォン(約321億6000万円)突破が視野に入った。地域密着型の単一ブランドが、大手フランチャイズを上回る業績を示し注目を集めている。
金融監督院の資料によると、運営会社ロッソの2025年の売り上げは2629億ウォン(約281億8288万円)、営業利益は643億ウォン(約68億9296万円)だった。売り上げは前年比35.7%増、営業利益は34.5%増と大きく伸び、営業利益率も24%を超える高水準を記録した。
この利益規模は、ベーカリー大手のパリバゲット運営会社やトゥレジュール運営会社の営業利益を合計した額をも上回る水準となっている。
成長の背景には「コストパフォーマンス戦略」がある。看板商品「揚げそぼろパン」は1個1700ウォン(約182円)と比較的手頃な価格を維持し、物価高の中でも支持を集めた。
さらに、全国から人気ベーカリーを巡る「パン巡礼」ブームの中心的存在となり、大田の観光需要も押し上げている。実際、本店周辺の訪問者数は年間約4900万人に達し、地域経済にも波及効果をもたらしている。
1956年創業の同店は2026年に70周年を迎える。記念展示の開催も予定されており、「パンで都市ブランドを築いた成功例」として、今後の展開にも関心が集まっている。
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