2024 年 5月 4日 (土)
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紙ストローは「グリーンウォッシング」?…共同で反論に乗り出した韓国製紙業界

(ムリム・ペーパー、ソイル提供)(c)news1

紙ストローは、環境にやさしいかのように装って広報する「グリーンウォッシング」だ――。こんな指摘を受け、韓国の製紙業界が「根拠のない主張」だとして共同で反論に乗り出した。

ベルギーのアントワープ大学の研究グループが最近、紙ストロー39個のうち18個から有機フッ素化合物(PFAS)が検出されたと発表した。PFASは長期間露出すると▽肝損傷▽ぜんそく▽甲状腺疾患▽前立腺がん――などを誘発しうる有害物質だ。

これに対し、韓国のハンソル製紙、ムリム・ペーパー、ソイルなど製紙各社が国内で生産する紙ストローは全てポリエチレンフリーであり、問題がないと口をそろえた。

ハンソル製紙は、専門機関による自社製品の試験成績書を公開し、耐水性を高めるコーティングには無害な水性アクリル系コーティング剤を使用していると明らかにした。

ソイルとムリムも共同で「有害物質を検出したという疑惑は根拠のない話だ」と反論した。ソイルは世界120カ国余りに紙ストローを輸出しており、国内外で9工場を運営。国内紙ストローのシェアは70%以上を誇る。関係者は「PFASだけでなく約60種余りの有害物質は一切含まれていない」と強調した。

製紙業界関係者は「ベルギーで流通されている一部製品を対象になされた研究者の主張を一般化するには無理がある。不正確な情報と憶測は消費者の混乱を増大させる。誤った主張で製紙企業のエコ技術開発が萎縮しないよう願う」と指摘した。

(c)news1

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