ソウル市龍山区（ヨンサング）漢南洞（ハンナムドン）の土地に対して緑地公園造成事業が今年下半期に補償手続きを開始する。オ・セフン（呉世勲）ソウル市長が最近、「庭園都市ソウル」を宣言して「5分距離公園」の意志を表明したため、漢南近隣公園の造成事業にも弾みがつく見通しだ。
ソウル市は7～8月に漢南洞677-1（面積2万8197平方メートル）の公園用敷地に対する鑑定評価後の補償額を算定する計画だ。
この土地は順天郷（スンチョンヒャン）大学ソウル病院と国内最高価格のマンションに挙げられる「ナインワン漢南」団地の間に位置する。
1940年、国内初の都市公園に指定され、解放後は米軍基地の付帯施設として活用された。米軍撤収後は空き地として放置されている。
漢南グループのナ・インウォン会長や、グループ「防弾少年団（BTS）」のメンバーのRMやジミン、グループ「BIGBANG（ビッグバン）」のG-DRAGONらが所有している。一帯の「漢南ザ・ヒル」「チャンハクパルク漢南」などとともに富裕層が住む代表的な街として知られている。
現在、敷地所有者である「富栄（プヨン）グループ」はここに高級住宅団地を建てるために2014年に約1200億ウォン（約129億円）で買い入れた。
都市公園サンセット（日没）制（法律などの規定が一定期間過ぎると効力がなくなる制度）により、公園指定が2015年10月に解除されると予想された。だが、ソウル市がこの1カ月前、公園造成計画を電撃的に発表し、住居地への用途転換ができなくなった。
公園を造成するためには、ソウル市が富栄グループに土地補償費を支払わなければならない。昨年の公示地価は3.3平方メートル当たり1917万ウォンで、1年前の1993万ウォンより小幅に下がったが、公園敷地に再指定した2020年当時より25％以上も高くなっている。
土地補償費は通常公示価格の3～4倍の金額に策定される。市では約4000億ウォン台の補償費が必要になると予想している。
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