
「通りがずっときれいになったようでうれしいですね」。12月31日午後、年末の賑わいに包まれるソウル市中区・明洞(ミョンドン)には、観光客であふれる屋台街が広がっていた。
以前と大きく違っていたのは、通りにごみがほとんど見当たらないこと。ごみ箱の代わりに、「ごみはお預かりします」と書かれた看板と指定袋が屋台ごとに設置されていた。
中区は長年悩まされてきた明洞のごみ問題に終止符を打つべく、自治体主導で「ごみ回収キャンペーン」をスタート。屋台の営業許可に関係なく、店舗が自発的に来客のごみを回収できるよう、50リットルのごみ袋を無償提供している。
ごみの量も膨大だ。中区によると、明洞から排出されるごみの量は1日平均30トンにのぼる。2024年12月には最大40トンを記録。2025年末にはカウントダウンイベントも開催され、さらなる増加が予想されている。
これまでのごみ収集時間は午前(6時~15時)と深夜(22時~翌7時)の2回に限られていたが、2025年末からは日中(15時~22時)という第3の回収時間帯を新設。ごみが街に滞留する時間を大幅に短縮した。
これにより、年末の繁忙期にもかかわらず、地面に食べ残しや悪臭がほとんどない清潔な通りが保たれている。実際に屋台で働く女性(50)は「お客さんが出したごみを預かると、1日で75L袋が2袋満杯になります。昔に比べて街が格段にきれいになった」と語った。
観光客も街の変化に気づいている。買い物客(32)は「半年ぶりに明洞に来ましたが、前回より明らかにごみが3割は減った印象です。とても清潔で歩きやすい」と話す。
一方で、中心部から外れた裏通りには依然としてごみが放置されているケースもある。木材の廃材や壊れたキャリーバッグ、空のカップ麺容器、ペットボトル、段ボールなどが通路をふさぐように散乱していた。
「ここにごみを捨てないでください」と書かれた貼り紙も色あせ、十分な抑止効果を発揮していない様子だ。
こうした課題に対し、中区の担当者は「裏路地の清掃対応が十分でないのは事実」と認めたうえで、「これまで12人だった清掃チーム“ソウル365機動隊”の人員を、2026年は26人に倍増させる。清掃範囲の拡充により、対応を迅速化したい」と述べた。
(c)MONEYTODAY