2024 年 4月 26日 (金)
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「あの曲」聴けば「この曲」思い浮かべる [KWレポート] 韓流ヒット曲「盗作」疑惑 (2)

「レディーナイト」と「Good Day」のメロディーライン・コードの比較(c)MONEYTODAY

一般人A氏が告発状に書いた盗作疑惑は6曲ある。インターネットには50を超える曲を盗作疑惑の対象としている。もちろん少しだけ似ているものを、冗談半分で盗作とすることは批判すべきだ。

ただ、A氏が提起したうちのいくつかの曲は、実際、原曲と比較しても類似点が少なくない。

多くの人々が疑惑を指摘するのは、単に同じメロディーや拍子、コードが使われているという意味ではない。

例えば、エリック・クラプトンの「レイラ(Layla)」の有名な最初のリフ(反復旋律)は、サンタナの「コラソン・エスピナド(Corazon Espinado)」のそれと同じだが、盗作とは考えられていない。

その理由は、全体的な流れと、曲の印象に類似性がないためだ。

◇「類似」の意味

IUの盗作疑惑の対象となったうちの「Good Day」は、1979年に発表したパトリック・ジュベ(Patrick Juvet)の曲「レディーナイト(Lady night)」と似ている。

ここで言う「類似」の意味は、大きく次の3点に区分される。

(1) 曲導入の新鮮さと独創性

(2) 曲展開の一貫性

(3) 曲全体の構造(構成)と色

単にメロディーが同じだとか、リズムが似ている程度で疑惑を提起することはない。

単純に言えば、「Good Day」を聴いた時、すぐに「レディーナイト」が思い浮かぶ可能性が非常に高い――という点だ。

人々が多くの曲を盗作疑惑として問題視するのは、こうした類似性が作用する時だ。

世の中に同じコードを使う曲は散在している。

だが、展開や流れに類似性を感じる場合、必然的に「この曲とあの曲が似ている」という疑問が湧いてくるのだ。

(つづく)

(c)MONEYTODAY

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