2024 年 4月 26日 (金)
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[KWレポート] 超巨大AI最前線と韓国の課題 (6)

ネイバーのチェ・スヨン代表(c)news1

韓国ネット大手カカオは2017年2月、AI研究専門子会社カカオブレーンを設立し、本格的に韓国語の超巨大AI言語モデルを開発してきた。

カカオブレーンは2021年11月、「GPT-3」モデルの韓国語特化AI言語モデル「KoGPT」を公開している。

「KoGPT」は韓国語を辞書的、文脈的に理解し、利用者が望む結果値を見せる。また▽与えられた文章の肯定と否定判断▽長い文章の1行要約▽文章を推論し、結論を予測する――など言語を使ったあらゆる課題に対応する。

特にニュアンスによって自動的に作文が可能になるため、商品紹介文の作成、感情分析、機械読解、機械翻訳など高い水準の言語課題を解決し、多様な分野で活用できる。

その結果、生まれたのが、「KoGPT」をベースに詩を書くAIモデル「シア」だ。メディアアートグループ「スリットスコープ(SLIT SCOPE)」とコラボして誕生した「シア」は、インターネット百科事典・ニュースなどを読みながら韓国語を勉強する。1万3000編余りの詩を読み、作法を学んで、詩を書くことができるようになった。

◇「革新をもたらしたい」

カカオブレーンは今後、「KoGPT」の英語や日本語モデルを開発し、オープンソース化する予定だ。その後、ベトナム語、マレーシア語など東南アジア各地の言語にバージョンを拡張し、より多くの場所でAI技術を活用できるよう支援する。また、ヘルスケアなどAIの付加価値が大きい領域に超巨大AI研究範囲を拡大していき、多様な事業モデル開発を推進する。

カカオブレーン関係者は次のように語った。

「カカオブレーンの超巨大AIは、データやインフラ、モデル開発、サービス発売全体を網羅している技術だ。このすべてを包括する企業は、ほとんどない。カカオブレーンは究極的に、AIを通じて日常の『普遍的な問題』を解決し、革新をもたらしたい。それによって、人々の暮らしに役立つ。これが目標だ」

(つづく)

(c)NEWSIS

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