
韓国の保守系オンライン掲示板に、ユン・ソンニョル(尹錫悦)大統領拘束の翌日に投稿されたテロ予告について、捜査が行き詰まっている。警察は国内ポータルサイトへの押収・捜索を進めたが、投稿者を特定する決定的な証拠は得られず、一時的に捜査を休止した。
京畿道・盆唐警察署は17日、この事件を公訴時効が満了するまで「未解決」として暫定的に整理したと発表した。
問題の投稿は1月19日夜、「革命だ。明日、1万人ずつ集まって各ターゲットに突撃しよう」との内容で、標的として与党「共に民主党」中央党舎や国会議事堂、憲法裁判所、報道機関などが挙げられていた。
警察は投稿者特定のため、IPアドレスや電話番号、メールアドレスを追跡したが、所在地がアメリカであることが判明。VPNを利用して偽装された可能性も指摘されている。さらに、国内ポータルサイトで同一または類似IDの利用履歴を調査したものの、有力な情報は得られなかった。
警察関係者は「海外当局との捜査共助も簡単ではない」としつつ、「新たな手がかりがあれば捜査を再開する」と強調している。
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