韓国の産婦人科医らが4日午後、ソウルで「崩壊した出産インフラ、行き場を失った妊婦、絶叫する分娩医師」というテーマで記者会見を開いた。
シン・ボンシク大韓分娩病院協会会長は「産婦人科が崩壊ではなく絶滅の水準に達している」と訴えた。
統計庁によると、2022年の分娩機関(助産院含む)は全国に470カ所あり、2003年(1371カ所)から65.8%減少。逆に高危険産婦は増える傾向にある。平均出産年齢が高くなり、満35歳以上の高齢産婦が多くなったからだ。
出産は正規診療時間外も当たり前。韓国母体胎児医学会のホン・スンチョル産前薬物分科委員長は「高危険産婦が出産する時には▽産科▽麻酔科▽新生児集中治療室▽病床――などがすべて整っていなければならないが、分娩機関や産科医師数が減った現在、週末や連休に安全に分娩できる所を探すのは容易ではない」と述べた。
そして「このような理由で分娩機関を見つけられず、救急車の中で生まれた新生児が1年に100人余りに達している」と指摘した。
また「分娩の現場を見ると、我が国は後進国に下りつつある。10年余り前までは週末でも分娩機関が安定的に維持されたが、今は脅威を受けている」と警告した。
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