
150人以上が死亡したソウル・梨泰院(イテウォン)の雑踏事故から29日で1年となる。今年のハロウィンを前に、ロッテワールドやエバーランドなどテーマパークはハロウィンのイベントを実施せず、商店も関連商品の装飾を控え、まちは追悼ムードに包まれている。
17日午前、ソウル市龍山(ヨンサン)区の大型マートで、ハロウィンの飾りを探す客に従業員が「昨年の梨泰院事故以後、ハロウィン関連の製品は入れていません」と説明していた。龍山アイパークモールの子ども服売り場でも、ハロウィン用のコスチュームは見当たらなかった。
保育園や幼稚園でもハロウィンパーティーはほとんど開かれていないようだ。京畿道(キョンギド)河南(ハナム)市で5歳の娘を育てる保護者(32)は「今年はやらないらしい。子どもはハロウィンの飾り付けを見ると『あ、ガイコツだ!』と無邪気に言うが、事故が思い浮かんで心が沈む」と話した。
現場となった梨泰院も静けさに包まれている。事故が発生したハミルトンホテル一帯と梨泰院キノンギル文化通りでハロウィンデーのポスターやカボチャ、クモなどの装飾は見られなかった。現場に設置された「追慕の壁」は市民が残したメッセージでいっぱいだった。
路地の近くで店を経営するクォン・サンギさん(71)は「週末には追悼の壁にメッセージを残そうとする人が列を作っている。団体旅行で来た外国人がメッセージを書く姿も見受けられる」と話した。
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