ビールといえば夏の飲み物の印象が強いが、韓国では最近、こうした公式が破られ、消費量が1年中均等に表れる傾向にある。こうした状況を受けて業界各社は冬に向けて新製品の発売を予告するなどマーケティングに力を入れている。
ハイト真露(ジンロ)は新製品「ケリー」と「ジンロイズバック」を組み合わせて「ケリーバッグ」をキャッチフレーズにマーケティングに乗り出した。ブランドカバン「ケリーバッグ」を連想させる名前で、ケリーは発売から99日目で累積1億本の販売を記録。ハイト真露は下半期中に2億本の販売を達成すると見ている。
2014年に「クラウド」を発売、2020年には「クラウド生ドラフト」をリリースしたロッテ七星(チルソン)飲料は早ければ11月、クラウドの新製品を発売する見通しだ。焼酎事業は上向きだが、ビール市場のシェアは5%水準。これを反転させるため「清涼感」を強調した新製品で攻略に乗り出す。
OBビールは国内家庭用市場では「カス」で不動の1位を占めている。しかし、2021年に発売した「ハンミャク」は依然として認知度が高くない。これを打開するため、3月に製品デザインを変更し、泡の持続力を高め、一層ソフトなのどごしを実現した。
輸入ビール市場も注目だ。韓国のビール輸入量の35.5%は日本製品。「アサヒスーパードライ生ビール缶」がブームを巻き起こしたのも記憶に新しい。
証券業界は下半期のビール市場競争がさらに高まると予想。IBK投資証券のキム・テヒョン研究員は「日本ビールの輸入額は2014年水準まで回復すると推定され、国内ビール各社の実績に少なからぬ負担要因として作用するだろう」と見通した。
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